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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
妖精軍師
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ど」
「記憶するとは学ぶことだ。感情を差し込むものではない。君の記憶は感情ばかりだ。経緯がない」
「お前のその記憶が、お前自信を滅ぼす」
「何?」

グレイの言葉にルーファスは目を細める。

妖精の尻尾(フェアリーテイル)の紋章刻んでるからには、同じ相手に2度はやられねぇ」
「ほう?何か策でもあるのかな?」

グレイの体から冷気が溢れ出す。彼は目の前の敵を倒すために今までにないほどに意識を集中させていた。

「アイスメイク・・・」
「記憶」

ルーファスはいつでもグレイの魔法を記憶し、忘却させるためにと準備をしておく。だが、この一撃は彼の予想を遥かに越える一撃だった。

限界突破(アンリミテッド)!!」
「!?」

グレイの手元が一瞬光ったかと思うと、みるみる内に様々な種類の剣ができていく。

「これは・・・」

螺旋階段のように天井へと伸びていく氷の造形。そしてその至るところに何種類もの剣や槍を装着させていた。

「なんだこの造形の早さは!?」

あまりのグレイの速度にルーファスは驚愕している。

「覚えたかい?」
「記憶が・・・追い付かない!!」

一度にこれだけ多くの造形を、それもものの数秒のうちにやってのけたグレイ。彼の魔法の早さがルーファスの記憶のそれを越えたのだった。

「うおおおおおおお!!一勢乱舞!!」
「くぅ・・・」

グレイは螺旋の造形を発射台とし、ルーファスに大量の武器を叩き込む。ルーファスは記憶し切れなかったためにその氷を消すこともできず、氷漬けにされてしまう。

「しかし、氷属性だけなのが惜しい!!私はその氷を滅する炎を覚えている」

ルーファスは氷の中で体を動かし、造形魔法の体勢に入る。するとこれの足元がオレンジ色に輝き始める。

記憶造形(メモリーメイク)・・・燃ユル大地ノ業!!」

自分を捕らえている氷を溶かし、なおかつグレイを飲み込む炎の力。ルーファスは勝利を確信し帽子の唾を持つ。
しかし、その炎の中から飛び出し、自分のすぐ手前にやって来た男を見て驚きの表情を見せる。

「俺はもっと熱い炎を覚えてる!!」

クロスさせた両手に魔力を集中させ、現れた剣でルーファスを切り裂く。

氷魔剣(アイスプリンガー)!!」
「ぐああああああ!!」

宙を舞い、地面に叩きつけられるルーファス。彼の目は白目を向いており、完全に気絶していた。
メイビスはそれを見てホッと胸を撫で下ろす。

「見せてもらいました。あなたの想いの力を、その強さを」

グレイは自分の元に飛んできた対戦者の帽子をキャッチすると、戦利品と言わんばかりに被ってみせる。

『グレイだぁ!!妖精の尻尾(フェアリーテイル)の勝利!!ルーフ
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