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愛し愛され愛し会う
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ははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは――――――――」

甲高く、耳障りで不快なその声が、他でもない彼女から、彼女の唇から発せられているということが、初代には信じられなかった。

同時。



彼女は、壊れた。



その単純で簡潔な事実に気付くまで、どれほどかかっただろう。

「――――ぁ……ぇ?」

なぜ。

何で。

どうして。

ずりゅり、と湿った音が響く。

それが、もうどうしようもないくらい己と癒着し始めた少女の身体から出る音だと、少年は最後まで信じられなかった。否、信じたくなかった。

もっとも、それを認識したところで、もう遅すぎるくらいに遅すぎたのだが。










みんな忘れられて(They was forgot all)

そして誰もいなくなった(and then there were none)

――――アガサ・クリスティー










物語は終わる。

誰にも知られることなく、ひっそりと終わる噂話にもならない物語もあれば。

誰しも知る、ド派手で豪快なおとぎ話のような物語もある。

その例に則って言えば、この物語はもう、言い訳のしようがなく、そして言い訳の入る余地がないほどどうしようもなく、《終わっていた》物語だったのだ。

もう、すでに。

始まる前から、終わっていた物語。

救いようがなく、救う余地のない、そんな物語。

しかし。

だけれど。

救い甲斐はまだ残されている、そんな物語。
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