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M?R - メルヘヴン - 竜殺しの騎士
045話
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を大きく切り裂いた、そこから大きく出血しているが次第にペタの身体自体が解けていくかのように消えていく。

「ブラッドボディ。これから先は物理攻撃は効かぬ、ブラッドボディを使っている間はな」

身体を血液のような液体に変え物理攻撃を完全に無効化するARMを用いナナシの攻撃を防御したペタは不敵ね笑みを浮かべながらナナシを見ている。だがナナシにはラン水害にも強力な武器がある。それは

「ならこいつで如何や?エレクトリックアイ!!!!」

天井から降り注ぐ裁きの光、雷。ナナシの本当の武器とも言える物、一気にチャージした雷撃をペタへと放出する。

「ダークリフレクター!!」
「なんやて!?ってぐは――――ッ!!!」

雷が迫る中展開された透明な鏡のような空間、それはペタを貫こうとしていた雷を受け止めそれをそのまま反転させナナシへと向けて反射した。自分の雷撃を喰らってしまうが雷撃に対して高い耐性を持っているナナシは大したダメージを負っていなかったが状況的には宜しくない、如何した物かと冷静に考えていた。物理攻撃がブラッドボディで無効化され雷はダークリフレクターで反射されてしまう。

「うーん、自分どないしよ」
「今度はこちらから、ブラッド・スィリング!!」

ペタの周囲に展開されていく注射針のように鋭い棘が付いた球体が展開されていく。それはペタによって遠隔操作されナナシの身体へと突き刺さっていく。それは不気味な音を立てながらナナシの血液を吸い上げていく。

「ぐっ……!!こいつはきっついのォ………!!!おおおおおお!!!!」

魔力を練り上げ一気に放出し血液を通しブラット・スィリングへと魔力を送り込んでいく。既に血液で満たされている容器は魔力で血液が掻き乱され暴走し一気に破裂する。破裂し四散した血液はペタの元へと募っていき、矢のように凝固しナナシの体を貫いていく。隙が無く高い実力を発揮し続けるペタ、多くの血液を一気に失ったナナシはふら付き膝を付いてしまっている。

「ファントムは何れ必ずこの世界(メルヘヴン)を手に入れるだろう。私はファントムと共にある、私は彼と同じなのだ」

そう言いながら捲った腕の袖、そこにはロランやアルヴィスと同じように生ける屍へと変じてしまう呪いの刻印"ゾンビタトゥ"が刻み込まれている。

「そんなん知らんがな………問題はルベリアの同士の無念を……晴らすっちゅうことや」
「くだらん、小さな事だ。ゴーストARM アビスカノン!!!」

発動された瞬間ペタの眼前に巨大な怨念の塊のような物が出現しナナシへと襲い掛かる。奈落に落ちた亡者の魂を収束させ打ち出す禁忌の技。死者を冒涜し自らの力として使う、この男も人間をごみとしてしか認識していない。

「エレクトリックチャージ!!!おらあああああ
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