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RSリベリオン・セイヴァ―
第九話・外伝「蒼真と……」
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刃を交える相手は、真っ赤な袴を来た弥生のような巫女の女性であった。しかし、弥生よりも大人びた女性だ。涼やかなクールな顔立ちに、紙帯で一つに束ねた髪を風に揺らし、赤い鞘から抜刀した真剣が迅紅と重なり合っていた。
――殺す気がない? なら、威嚇か?
仮に背後の殺気に気付かないまま攻撃を受けたとしても斬ろうとする素振りをとるだけと……?
「その太刀……やはり、篠ノ之束の手先か?」
――束を知っている?
「おいおい? あんなゲス女と一緒にされちまったら、こっちだって心外だな?」
「……では、何用でこの玄那神社へ訪れた!?」
「なに、『零』のことで聞きたいことがあるんだ」
「零だと……!?」
巫女は、「零」という一言で先ほどまでの険しい表情が徐々に変わっていく。やはり、ダメもととはいえ来てみた甲斐はあったようだ。
「俺は、束の敵だ。それに一様、『弥生』の仲間でもある。怪しいもんじゃない、何なら弥生に聞いてみればいいさ?」
「……」
すると、巫女は未だ警戒する睨み顔を続けるも彼に襲い掛かったその真剣をゆっくり鞘へしまい込んだ。
「もしや……数日前に御連絡をしていただいた宮凪蒼真殿か?」
「ああ……まぁね?」
ボリボリと頭をかくワカメ髪の青年に、巫女は深々と頭を下げた。
「申し訳ない。ただ……近頃は謎のISの輩共による襲撃が後を絶たない。大変無礼を働いてしまった。申し訳ない……」
「いや……わかってくれればいいさ? それよりも、『零』に関して詳しく知っているなら紹介してくれないか?」
「……わかった。では、とりあえず詳しい話をいたそう。こちらへ……」
そう巫女は、彼を社務所内の客室へ招き、盆に乗せた湯呑を置いて彼女は目の前に正座する。
「私は、この玄那神社で巫女を務めている天弓侍神無という者だ。先ほどは大変無礼を致した……それと、いつも妹の弥生が世話になっているな?」
そう彼女は不愛想ながらも蒼真にお辞儀をした。
「どうも?」
蒼真も、苦笑いしつつ会釈を返した。
――つまり、弥生はこの巫女の妹ということか……?
そして、神無は零に関する情報を話してくれたが……彼女も中途半端な内容しか知らなかった。
「……申し訳ないが、零の開発者は私にも定かではない……ある参拝者がこちらへ預けていったことしか……」
「預けた? つまり、その参拝客が零に関係した人物なのですね?」
「詳しいことは……ただ、『大切な人』へ送る大切な物と仰っていたような?」
「大切な人……?」
「申し訳ない。私も、それぐらいしか……」
「いえ……とりあえず、零はその参拝者が貴方へ預けていったという情報で間違いないのですね?」
「はい……しかし五年ほども前のこと故、私も詳しい記憶はあまり……」
「それだけで十分ですよ? こちらこそ、お忙しい中あ
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