暁 〜小説投稿サイト〜
竜のもうひとつの瞳
第三十九話
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為なら手段を選ばないっていう外道でなくて良かった〜。
そんなことやったら本当に鶴姫ちゃんに嫌われちゃうもんね。
っていうか、手段を選ばないんならとっくに鶴姫ちゃんのこと掻っ攫ってるよね。
今頃無理矢理手篭めにして自分の女にしてるよねぇ〜。

 「で、これからどうするの?」

 「予定通り三河を目指す。どのみち何処にも寄らずに日本一周すんのは無理だ。
ところどころで補給しながら進むしかねぇ……まぁ、三河の前に一箇所寄らねぇといけねぇ場所があんだけどもな」

 「はぁ……何処に行くの?」

 「それは着いてからのお楽しみよ!」

 豪快に笑ったアニキに、野郎共が何処か呆れた目を投げかけている。

 いやぁ〜……大変だね、海賊ってのも。頭のアホみたいな決定に従わなきゃならないんだからさぁ。
……ま、そんなのは何処も同じか。うちだって政宗様が妙な思いつきをしたら、従わないといけないしね……。
無論、あまりにも許容出来ないものなら殴りつけてでも止めるけど。
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