暁 〜小説投稿サイト〜
M?R - メルヘヴン - 竜殺しの騎士
028話
[3/3]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
ジックロープ"は無限に伸び続ける!!」
「ほなら、こうするまでやで!エレクトリックゥ……」

切断しても尚動き続け迫り来るロープ、これがARMの特殊能力だというのならば幾らロープを攻撃しても焼け石に水。ならば手は一つ、ARM本体を破壊するまで。グリフィンランスを地面へと突き刺し槍を中心にするように両手をかざし槍に雷撃を集中させる。

「ランスアロー!」

雷のエネルギーが十分に充填された事で激しく放電を繰り返す槍を握り力強く突き出した。突き出された槍からは蓄積された雷のエネルギーが一気に解放され雷の斬撃が一直線にマジックロープの本体である壺へと伸び、それを貫き電撃でそれを焼いた。

「へっどうや……っ!」

マジックロープが破壊され自慢げに口を開くがナナシの脳裏に何かが走った。以前からこれを見た事があった、エレクトリックアイを使う度に走った謎の影。今それを理解した。今目の前にいる男ガリアンが影であったのだと。

「どうやら自分、あんたを確かに知ってたらしいわ」
「まあな。お前の命を助けたのは私だからな。まあ今はお前の命を狙う側となっているがな」
「自分の命をっ………!」
「エレクトリックフリスビー!」

新たにARMを展開するガリアン、その周囲に現れたのは銀色の円盤状の物体。素早くナナシの周囲に集うとそれは激しく帯電し互いの電撃を共有し強力な物へと変化させてからナナシへと雷を落とした。だが腐っても雷使いであるナナシはその事に素早く反応し回避行動をとっていた。

「……ほう」
「自分と同じ雷使いかいな!なら、対処法だって知っとるんやで!」

再び雷を落とそうとする円盤の前に槍を深めに地面に突き刺し自分も姿勢を低くする。槍は避雷針の役割を果たし雷を全て受け地面へと流し無効化した。雷の際チャージを行う隙を狙っていたナナシは即座にサウザントニードルを展開し円盤を全て串刺しにする。

―――強くなれナナシ、再び会うその時までにな。

「………ガリアン、思い出したで。全部なぁ!!」
「少し早い記憶の復活だな、まあいいだろう。その方が気兼ねなくやれる!」
[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ