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エターナルトラベラー
外伝 シンフォギア編 その1
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六年前。アメリカ某所、F.I.S研究機関。

周りは半円形のドーム。その中心にまだあどけなさが残る少女が一人医療ベッドに寝かされ、さらに結束バンドでぐるぐるに固定されていた。

ドームから伸びるマニュピレーターだけがせわしなく動く。

『LiNKER投与開始』

マイクを通された音が響くとカシュっと音を立てて無針注射器が首筋に当てられる。

『続けて第二射』

カシュ

「あ…あ…あ…やめて……お願い…」

その少女の呟きにはしかし、無常にも誰にも届かなかった。

『第三射』

カシュ

無常にも三発ものリンカーが続けざまに投与された。

「あっ…あっ…あっ…うううう…あああっ…くぅ…」

少女は何かに耐えるように身を縮めさせた。リンカーの過剰投与の副作用か少女の髪が緑色に染まっていく。

『聖遺物ナグルファル、投入します』

ブーンと少女の正面から一つの機械が降下していく。

「や…やめ…」

機械が少女の咽もとの少し下、胸の中心上部へと押し当てられた。

ガシュ

「あああああああああっ!?」

少女の絶叫、そして拒絶するかのごとくその身が撥ねる。

『聖遺物、融合開始』

「あああっ!?あああああああっ!?うあああああああっ!?」

バシッバシッと音を立てて結束バンドが少女の足掻きに耐えられずに弾け飛ぶ。

少女の胸からどす黒い何かがあふれ出し少女の体を覆っていく。

「あああああああっ!」

ガシャリと少女の背中から機械らしきものが彼女の体を食い破るように現われた。

「あああああああああああああっ!?」

一瞬、その機械が縮まると少女の体にプロテクターが形成される。

そしてさらに別の箇所からも機械が飛び出し巨大化すると、次の瞬間にはプロテクターのような感じに縮小、装備されていく。

「はぁ…はぁ…はぁ…」

『融合実験は成功したか』

そのマイクの外側で、幾人もの人間が歓声を上げていた。

実験は成功したかのようみ思われた。しかし…

「あああああああああああああああああああああああああああああああっ!?」

『暴走だと!?うわああああっ!?』

少女の体が黒く染まり、次いで爆発。研究機関は火の海に包まれた。

「グルルルルルッガァっ!」

少女は身を屈め、四足動物のような格好で吠えた。

全身から迸る閃光。それはただの光なんてものではなく、その一本一本がレーザーそのものの威力を伴って四方へと散らばった。

パラパラパラパラ

施設の外壁が吹き飛んだ事により夜空が見える羽陽になったその研究施設の上空に一機のヘリコプターが飛んでいる。

その中にはまだ年端も行かない少女が二人、決意し
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