暁 〜小説投稿サイト〜
幸運E−のIS学園生活
使えるものは使おうかな
[1/4]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「大小合わせて56の負傷、右腕、左足は複雑骨折。意識不明か………そんなになるまで、一夏と篠ノ之の為に戦ってくれたのか……心」

旅館の一室では人一人があっさりと納まるほどに巨大なカプセルが設置され、その中には銀の福音と激戦を繰り広げながらも撤退する一夏と箒の命を守り続けた衛宮 心が横たわっていた。人工呼吸器が装着させられ、束特製の生命維持装置によってなんとか命を繋ぎとめている状況だった。

「馬鹿者が………誰が其処までになるまで戦えと言ったんだ………私は言った筈だぞ、無事帰って来いと………」
「ちーちゃん」

立ち入り禁止になっているはずその部屋に心の(マスター)である束が入室してきた。その手には大きめのブレスレットがあり、それを治癒カプセルにセットした。

「それは?」
「こっくんの体内にあるナノマシンを活性化させるプログラムと新しいナノマシン。これでもう何度目だろう、ナノマシンの投与は………」
「ナノ、マシンだと?」

千冬は心の体内に超小型の機械群が入っていることを聞き、再び心を見つめた。活性化させるプログラムが入力され、新たなナノマシンが打ち込まれた事により彼の身体は異常ともいえる速度で傷が癒えていき、複雑骨折した骨も修復されていく。その光景を目の当たりにする千冬は言葉を失い、もう見慣れているような束は複雑そうな顔を作って見守っている。数分すると心は目を開き、カプセルを押し上げるように開けながら身体を起こす。

「ぁぁぁぁぁ………やっぱり何度やられても慣れねぇや、ナノマシンの急速活性後のこの気分の悪さ………」
「起きたこっくん?もう、心配させないでよ……」
「はははっすいません。それでまた新しく入ったんでしょ?これでどの位になります?」
「もう、腕一本分ぐらい」


「そう、ですかぁ〜。もう俺人間じゃないと思うんですけど?」
「それ今更だね〜」

ですよね〜、まあ解ってた事だし気にすることは無いけどね。平穏とか色んな物を諦めた俺は強いのです!!

「あっでも束さんを心配させたんだから罰として茄子とこんにゃくをいっぱい食べてもらうよ?」
「ナ"ス"は"嫌"い"な"の"で"す"!!」
「拒否権はありません!」
「そんにゃ〜!!!!」

ナ、ナスだけは勘弁を!!こんにゃくはなんとかなるんです!!あれはなんとかなるんですから。ナスだけはぁあああああああああ!!!!!!!

「待て待て待て待て!!何処から突っ込むか考えるから少し待て!!まず衛宮、お前は如何して直ぐに動けるんだ!?完全に重傷だっただろう!!?」
「あ〜、束さんお手製のナノマシンのせいです終わり」
「なら納得せざるをえんな………次だ衛宮。つい先程だが銀の福音が大破に近い状態で発見された。操縦者は怪我を負ってはいるものの軽症で
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ