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逆襲のアムロ
1話 ガンダム起動  サイド7〜UC79.9.18
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ニムのザクは足・胴体・頭と片腕が残った。あれだけ暴れたザクを2体とも無力化したのだった。

「くっ、これまでだ。引くぞジーン」

デニムはジーンのザクを抱えて侵入してきたハッチの方へ撤退していった。


*   軍港内   ホワイトベース

軍港に戻ったガンダムはホワイトベースに搭乗した。アムロはホワイトベースの艦橋に呼び出されていた。

「この馬鹿者が」

ぴしゃりと顔をはたく音が艦橋に響いた。テムが息子であるアムロを殴ったのだ。

「親父が叩いたのは初めてだな。感慨深いよ」

アムロは冷静に感想を述べた。各オペレーターやリサーチャーがガンダムの記録をフィードバックしていた。すると最新の情報で一番の成績、良質なデータがアムロが搭乗した時だとコンピューターが計算した。そのデータを見てテムは驚愕した。

「なぜ、お前が、最新技術を扱えるのだ。。。偶然か・・・」

アムロは黙っていた。しかし、テムは科学者である。奇蹟や偶然など信奉しない。起きた事象のみ信用する。

つまりはアムロがこのMSを最大限活用できるという話だ。V作戦には良質なデータが必要なのだ。そう解釈すると冷徹な判断を息子に下した。

「アムロ、お前は今日から軍籍に入れ。私が推薦する」

それを聞いたパオロとブライトはテムに反対した。

「大尉!こんな子供を戦場に出すのですか!」

「そうだ大尉。いくらなんでもご子息を率先して戦場にとは。しかも実験体としてなどと人道的に・・・」

テムは2人の言を封じ込めた。

「有事だからこそです。私は科学士官だが、皆と同じ軍人です。私だけ何も犠牲にしないとはあってはならない。たとえ人道的に誤っていたとしても、人から後ろ指さされようがこれが私の覚悟だ」

その言葉を聞いたアムロは最低だなとつぶやき、了承した。

「元よりそのつもりだったからよろしく頼むよ父さん」

「わかった。それからこれよりレイ大尉と呼びなさい。軍では規律が大切なのだアムロ」

「はっ、レイ大尉」

アムロは慣れた姿勢で敬礼した。その姿を見た3人は新兵のはずなのにそうは見えない雰囲気に違和感を禁じ得なかった。



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