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異世界に呼ばれたら、魔法が使えるようになりました。
彼女には秘密があるらしい
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 さて、魔法の練習をしに行くことになったのだが、レイアは少し待ってくださいと言ってドアをそうっと開ける。
 それから顔だけをその細い隙間から覗かせて、何かを確認しているらしい。
 ろ、僕を彼女が手招きして、隙間から顔を抜き出してから、

「大丈夫、誰もいません。うるさい人達は一人もいないので行きましょう」
「ここから別の場所に転送するような魔法は無いのですか?」
「転送の魔法ですか? 送り出すその場所を固定するための魔法道具がないと無理ですね。以前はこれから行くその場所にそういった魔道具をおいていたのですが、回収されてしまいまして」
「……お姫様だからしかたがないよね」

 やっぱりお姫様というと、高貴な身分なので気軽に移動はできないだろう。
 そう僕は思いつつも、そういえば旅に出るとか言っていた気がするなと思っていると、

「では、行きましょう。こっちです」

 そう言ってレイアは僕の手を握る。
 僕よりも小さくて細くて繊細な手。
 それが僕の手を握りしめていて、それは温かくて。

 女のことは手を握ったことは何度もあるけれど、ここまでなんというか胸の鼓動が大きくなるよなそんな感覚は初めてで、僕はよくわからなくなる。
 緊張しているのかな、こんな異世界に突然連れてこられたのだしと僕は思5つレイアに手を引かれ走っていく。

 途中、人と遭遇しそうになると観葉植物や彫像の影に隠れたり、空き部屋にはいり込んだりしていた。
 そして一回まで来てから正面の出入り口は目立つので、厨房などに続く場所を通って城の外に出る。
 どうにか他の人に見つからずにここまでこれたなと思っていると、

「颯太、音が聞こえたらすぐにあそこにあるドアまで走ってください」
「え? 音?」

 僕はそう繰り返すとレイアがコクリと頷く。
 なのでよく分からないけれど、なんとかなるだろうと僕は思っているとそこでレイアが小さな四角い棒状の水色の色ガラスを取り出して、

「“我が願いに答えよ風の欠片”」

 そうレイアが囁くように呟き水色の色硝子を投げる。
 大きな音がした。
 爆音と言ってもいい音で、

「な、何事だ!」

 そんな声が聞こえて人がわらわらとその音の方に集まっていく。
 同時に僕は、レイアの直後に走りだす。
 一瞬音で僕は体が固まってしまったので、遅れてしまったのだ。
 そして先ほどレイアが言っていたドアを超えて少し走った所でレイアが僕に、

「貴方を呼んだことが他の人にバレると面倒なので、一緒にいたわけではないという言い訳のために走ってもらいました。人がいっぱいいれば紛れ込めますしね」
「僕を呼んだのはそんなに問題なのですか?」
「ええ、召喚はとても珍しい魔法ですから」

 レイアがそう
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