暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第191話 死神の鎌
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、それでも回避行動を取る事が出来る状態ではいた。

 足に力を溜め、一気に爆発させる様に後ろへと跳躍した。それとほぼ同時に、場には強烈な光が生まれた。


 爆音と閃光が周囲に迸る。


 その爆弾の正体が、非致死性兵器である閃光手榴弾(スタン・グレネード)だと言う事に気づいたのは、その閃光を浴びたコンマ数秒後だった。周囲に迸る強烈な閃光は、リュウキの視界を奪う。

 いつものリュウキであれば、見切るのも不可能ではなかっただろう。だが、得体の知れない攻撃を受けた事によって、僅かながらに動揺をしてしまい、次の行動。最適な行動を取る事が出来なかった様だ。


 咄嗟に、防御の体勢、一番ダメージの通る頭部を庇う様に両手を交差させた事から、直接目に閃光が叩き込まれた訳ではないが、それでもゲーム仕様である状態異常効果は少なからず発生した。


『鬼に2度目は通用しない手だと思うが、思いの外、効果は覿面だった様だな。……さて、守れるかな? 死神と死銃から、……あの女(・・・)を』


 視界が白く染まるその世界の中で、確かに聞こえてきた。死神の不穏な声が……。


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