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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第183話 言いたかった言葉
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 それは、キリトが降参(リザイン)を宣言し、準決勝決着が着いたすぐ後。

 リュウキとキリトの2人が、其々の戦場。決勝、3位決定戦に転送される前の事だった。

「……本戦に、ちゃんと来いよ。キリト」

 リュウキは、後ろにいるキリトにそうとだけ伝えた。
 もう、後ほんの数秒で次の戦場に転送させられるのは判っている。キリトと自分の戦った時間は1時間半程、正確には1時間22分15秒。

 これまでの予選の傾向から言って、1対1での戦いで自分達以上に時間がかかっているとは思えない。つまり、もうこのタイミングでしか言えないのだ。

 3位決定戦。

 キリトがBoB本戦に来られるかどうかはその一戦にかかっているが……、問題は無いだろう。この戦いで、勘を取り戻しつつあるから。

「ああ。……当然だ。そこでリベンジしてやるからな!」

 キリトは、そう言うと、手を上げた。空にはリュウキが勝利した証しが高々と刻まれている。


――……やっぱし、悔しい……な。


 キリトは、空を見上げながら、そう思っていた。それは当然だろう。リュウキには、まだ勝てないだろうとは正直思っていた。それが、剣の世界ならまだしも、この銃の世界では尚更。でも、そう思う事と実際に負ける事は訳が違う。負けて悔しくない者なんていやしないだろう。……誇りを持つ者なら尚更だ。負けを知って強くなっていく、とは何度も色んな所で聴く事だけど、そう綺麗事の様にすぐに考え直すのは難しかった。

 だが、熟練者相手に初心者が善戦出来た、と言えば間違いなく出来ただろう。

 2人の戦いを見ていた観客達も、濃密な戦いを見て興奮冷めやまぬ状態だ。事実上決勝戦、と言う声も増している。……当然、シノンにとってはいい気はしないが、それ程の戦いを見た今、なんの不満も無かったのは、また別の話。

「今度は負けないぜ。リュウキ」

 キリトは、ぐっと拳を突き出した。リュウキも、その声に振り返る。

 キリトの顔を見たリュウキ。
 そう、久しく忘れていた感覚、だった。協力プレイを主体としていたから、当然だと思うけれど……、競い合うゲームも悪くない。本来の目的とズレてしまっている気がするけれど、そう思わずにはいられなかった。

「ああ。……オレもな」

 キリトに答える様に、リュウキも拳を突き出した。そして、その瞬間……視界が光で包まれ真っ白になった。次の戦場へと送られる合図、だった。











〜予選会場〜


 1つの戦いが終わった。
 予選の1つが終わっただけだと言うのに、場は興奮の渦に包まれていた。

『やばかったな……あんなバトル見た事ねぇぞ? これまででも』
超女子(スーパーガール)同士の対決だっ
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