暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
Extra Edition編
第162話 終わらない冒険
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 そして、場面は現在に。

 そんなユイの想いについては、この場にいる全員が知っている。

 キリトやアスナ、リュウキにレイナ。4人が皆を誘ったのだから。
 皆もユイの為に、と快く賛同してくれた。だけど……、問題点はある。そんなに大きなクエストじゃなく、信憑性に乏しいと言う事。

「おい、キリト。マジなんだろうな? このクエストにクジラが出てくるって話。ユイちゃんすっげー楽しみにしてたぞ? これで、クジラじゃなくって、クラゲだったり、クリオネだったりしたら、洒落になんねーぞ」
「うーむ、巨大クリオネなら、ちょっと見てみたい気もするけど」

 クラインの言葉のなかで、興味があったのは巨大クリオネ。……はっきり言ってどうでも良い事だと思えるから、先に話を進めよう。

「まぁ、そうだったら次回に期待する。ユイには申し訳ないが……、何なら、ユーミルの方で仕事してもいいか」

 戻ってきたリュウキがそう皆に言った。
 外見から考えたら、リュウキが働いてるなんて、誰も思わないだろう。だけど、その証拠と言うのは以前見せてもらっているから、疑いようがない。……だが。

「馬鹿言うんじゃないって。あのハードスケジュールの上に、まだ何か持とうって言うのか? 綺堂さんもそうだけど、レイナが怒るぞ。リュウキの仕事に口出し〜は、ちょっとオレには正直厳しいものがあるが、 オレから言えるのはこれだけだ。あまり、無理するなよ……」
「へへぇ〜、出来る男は出来る仕事量も半端ねえンだなぁ」

 キリトは止めに入り、クラインは何処か羨ましそうにしている。
 嫉妬心と言うものが出ているんだとは思うが……、これは恒例行事であり、本心、本気で言ってる訳じゃないのは当然だ。

「まぁ、リュウキなら やってしまいそうだが……、これ以上時間を取られる方が難点なんじゃないか?確かに、クジラがいなかった事を考えたら、ユイが悲しみそうだけど、お前さんに会えない時間が増える方がもっと悲しみそうだ」
「ん……そう、かな。わかった」

 エギルにも諭されて、リュウキは恥ずかしそうに頷いた。RYUKIが復帰してからと言うもの、仕事依頼の方が殺到してしまっていると言う現状もあった。仕事を選べる立場にはあるにはあるのだが……、人と関わってはいないものの、それなりに、信頼関係と言うものは出来上がっている。綺堂との絡みもあるし、無下に断ったりするのには抵抗があるのだ。だけど、その辺の管理は綺堂がしてくれている。曰く、もう一山は超えそうだと言う事。それを越えれば、暫くは大丈夫だと。
 新婚夫婦の間を割く様な真似はこれ以上はさせたくないから、と。

「////」

 リュウキは綺堂に言われた事を思い出してしまった様で、頬を赤く染めていた。

「ん? どーしたん
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