暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
ALO編
第144話 因縁に決着を
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身にとって本当に大切な……人だったんだ。

「ぎひゃあ!!??」

 瞬時に、隼人は接近し、顔面を鷲掴みにした。ぎりぎり……と、自身の設定されている筋力値を超える力で締め上げていく。そして、向きを変えた。向いている場所は、キリト達が撮されている場所。

「おまえは……」

 隼人は、更に握る手の力を上げ……。

「おまえは地獄に落ちろ!」

ずがぁぁぁぁぁ!!!

 隼人は狭山の顔面を握ったまま、キリト達を映し出している大地へと叩きつけた。ぴきぴきぴき……ぺきぺきぺき……と、その衝撃からか、周囲の空間にまるで亀裂の様な筋が入り、広がっていく。
 狭山の顔面を構成している それはもう既に、叩きつけた瞬間に崩壊しており、声を発する機関部分も折損している。故に、悲鳴はもう聞こえてこないがその痛みは、電気信号は途絶える事は無い。

 永遠とも思える痛みがまだ、あの男を襲っている筈だ。そのアバターの全てが燃え尽きる瞬間まで……。

 そして、狭山のアバターが砕け切った所で、大地の一部が崩壊した。崩壊した場所から先に、キリト達が見えている。……彼等も、無事だった。




「……負けない、よな。こんな奴らになんか。……偽物なんかに」

 見えたのは、もう1人の黒幕であろう男に一撃を喰らわしている姿。キリトの大剣を天へと掲げ、偽物の神に突き立てた所、だった。


 彼等にももう一度合わなければならない。もう一度、声をかけなければならない。今自分の姿で、心で。でも……今は。


「………」

 隼人は、すっと振り返った。その先に、ずっと追い求めていた人が。



 玲奈が待っていた。







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