暁 〜小説投稿サイト〜
緋弾のアリアGS  Genius Scientist
イ・ウー編
燃える銀氷
33弾 ミズキ&アリア<あかり

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 間宮あかり。アリアの戦妹(アミカ)で俺を敵視している後輩。アリアより低い身長、絶対的に足りない実力と経験、武偵ランクはもちろん最低ランクのE。だがアリア曰く『磨けば光る』タイプらしい。

 で、何故そいつがこのタイミングで来たのかというと。

「あかり。今から私&ミズキのペアとあんたで模擬戦やるわよ」

 ということらしかった。

「「はいぃ!?」」

「言っとくけど拒否権は無いわよ。あかりにも、もちろんミズキにも」

 そんなこんなで、俺&アリアvs間宮による模擬戦が幕を開けた。

 ……結果は見えてると、そう思ってたんだがなぁ。



「はあっ……!はあっ……!か、勝てちゃった……」

 十分後。疲れてへたり込んでいる間宮の、その嬉しそうな声を地面にうつ伏せで倒れている俺は聞いていた。

「まあ、こんなところよね」

 こちらは息も切らさず仁王立ちしてるアリアの声。とりあえずこの位置からだと顔上げたらパンツ見えそうなんで移動してもらっていいでしょうか。

 さて、先程の間宮の言葉から考えても分かるように、俺とアリアのペアは間宮ひとりに負けた。序盤はかなり優勢だったのだが、一回微妙な連携の隙を突かれてそのまま押し返されてしまったのだった。

「あかりはチーム戦を多く経験してるからね。生半可な連携だとすぐに突破されるのよ」

「そういう、ことは、先に言、え……」

「言ったところでどうしようもないでしょ」

 まったくもってその通りだと思うが、だからと言って納得できるわけではないのだよ。

 どうしてもそれを知っていれば勝てたんじゃないかと思ってしまうのだ。後輩、それもEランク武偵相手に負けたのは、控えめに言ってかなり悔しい。

 『下負け』とは、武偵校では最も恥じるべきことの一つだからな。

 が、しかし、

「アリア先輩!見ててくれました!あたし、勝っちゃいました!」

「はいはい。見るどころか身をもって体感したわよ」

 無邪気に笑う間宮と、優しげな表情でそれに応えるアリアを見ていたら、毒気が抜かれてしまった。

「ったく、次こそは絶対に勝ってやる」

 そうぼやいてから、俺は立ち上がりアリア達の元へ歩いていった。
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