暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第113話 猫耳の呪い?
[1/11]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話


〜第22層・コラル 湖畔のログハウス(リュウキとレイナ宅)〜



 本日も快晴だ。朝日が家を照らし 部屋に光が溢れてくる。
 日が昇ると同時に一日が始まった。ゆっくりと、身体を起こすと、もうそこには笑顔で朝のお迎えをしてくれる存在がいる。

「おはよう。レイナ」
「う……ん、おは、よう……リューキくん……」

 目をゴシゴシと擦り、少し欠伸をしながらも、レイナは必死に意識を覚醒させた。
 覚醒させようとするのだが……、やっぱり睡魔と言うものは、中々の手練であり、抗うのも高難易度。だからこそ、よく『後5分〜……』って言っちゃう人がいるんだろう。レイナは正にそれであり、今日はやや負けてしまって、身体をおこしかけたが、ぽすっ とリュウキの胸の中に顔を埋めた。

「眠い……よ……」
「はは。まあまだ8時前だ。特に予定も無いし、……ゆっくりで良いよ」

 眠そうにするレイナにリュウキがそう答える。
 だが、そう言われればレイナは必死に起きずにはいられないのだ。寝てしまったら、一日と言うのは直ぐにたってしまう。5分なんて、あっという間にたってしまうのと同義だ。

「う〜ん……、起き、る」
「ん? ゆっくりで良いんだぞ?」
「だって……勿体無いんだもん……、リュウキ君と遊ぶ時間が短くなっちゃう……」

 レイナは、何度も目を擦り必死に身体を起こした。そんなレイナの言葉を聴いてリュウキは苦笑いをした。

「はは…、昨日だって沢山遊んだだろうに」

 そう言いながら、ふと視線を前にした。
 視線の先にある壁かけには、プリントアウトした写真が貼り付けられており、レイナと一緒のもの、そしてあのリズベット武具店で撮った写真。キリトやアスナたちと撮った写真。もう、壁かけに貼るスペースがもう無い程だった。

――……一枚一枚事に、確実に、そして沢山増えていく思い出。

 リュウキは、嬉しかった。……きっとレイナも同じだろう。

「えー……、リューキくんは、もっと、もっと、遊びたくないんだ……」
「……ははは、違う違う。ほら」

 リュウキは、レイナの頭を軽く撫で、そして一緒に身体を起こした。自分の力だけでなくリュウキの力も加わって随分と楽に身体を起こすことが出来たレイナ。顔をうつらうつらとまださせているが、ともかく起き上がる事が出来た。

「……ありがとっ。ん〜〜……起きたっとっ!!」

 レイナは、ぐっと力を入れると、両頬を軽く手のひらで叩き、朝の気付けをする。そして、リュウキの方を見て改めて互いに一日のはじまりの挨拶をするのだった。



 それは、朝食を作っている時の事。
 レイナは、少しだけ不満があったのだった。

(う〜ん……今日もリュウキ君の寝顔見れなかったなぁ……)

[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ