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不可能男との約束
各々の獲得
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否定してでも守りたい、という人がいる。
守らなければならないという義務感ではなく守りたいという意思と願望から。


それが彼を知っている人からしたらどれだけ良かった、と言える事か。


その事を間違いなく理解している人は先程までの痛みを感じる笑顔を何時の間にか外して真剣の表情を張り付けて真正面に座り───お辞儀をした。
お辞儀には願いが付いてきた。


「どうか───シュウさんの事をよろしくお願いします」

浅間はそれに応える事が出来なかった。
何故なら私はその"とある人物の名前"を聞いていないからだ。
彼はまだ私に何も言ってくれてないのだ。









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