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ローゼンリッター回想録 〜血塗られた薔薇と青春〜
第6章 ローゼンリッターとして 〜アルレスハイム星域会戦 前篇〜
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敵を察知した小惑星群周辺では敵を察知できなかった。
多方面に強行偵察機を送り込むが見つからなかった。
駄目元で第8小惑星群に索敵に向かった。
そこでの索敵実に3時間後のことだった。
敵の1個戦艦群が我が艦隊の右側面に攻撃をしかけたのだ!
一瞬にして側面を航行していた巡航艦が数隻吹き飛ばされた。
私は心の底から敵が我々に向かって打ってこないことを願った。
私の人生初の艦隊戦だったのだ
戦術シュミレーター遊びのごとくやっていたがいざ、生き死にがかかってくると自分のことを自分で守れないことからとてつもない不安につつまれた。
私はその時強襲揚陸艦の艦橋にいて、刻一刻と変わる戦況をうつしだす戦術スクリーンの前にいた。
しかし、私の見解ではあったが敵の動きが明らかにおかしかったのだ。
先手を打ってきた敵の1個戦艦群の攻撃の後に後続がないのだ。
あっても駆逐艦隊や巡航艦隊などの隊単位がバラバラと攻撃してくるだけであったのだ。
私は近くにいたバークレー中佐にそれを言った。
すると中佐は
「それは俺も思った。
敵の攻撃に秩序がない。
よし、シュナイダー!
作戦を立てるぞ。
そこにあるRー11地図を取ってくれ。」
内心「は〜!?」といったところであったが起死回生の一手と思って、バークレー中佐とともに作戦案を考えた
私とバークレー中佐が立てた案は
敵艦隊は小惑星群の内部にある棒状の空間に潜んでいるため、敵の攻撃を1個艦隊で迎撃しつつ残る2個艦隊で敵の退路を断つ。
そして、帝国軍を適度に味方の1個艦隊に押し込みながら、後方をおさえその艦隊と混戦状態に陥らせる。
この時にローゼンリッターが出て行って捕獲するのである。
これを第2艦隊司令官でありこの迎撃艦隊の司令官であるパエッタ中将に申告したところその作戦を使うことが即答で帰ってきた。
正直驚きであったが、それを実行に移すしかなかった。
というわけで、我々第4艦隊は入り口で敵を抑える役割になり、第2艦隊・第7艦隊は敵の尻尾を抑えることになった
ローゼンリッターには出撃待機命令が下った。
全員が装甲服のチェックをし、トマホーク、ライフルなどの自分の相棒達をチェックする。
戦闘前の躍動感が体を駆け抜ける。
この一方的な艦隊戦は2時間半に渡って繰り広げられた。
私の友人のリスナー・ウィリス少尉(宇宙歴791年第23幹部養成所を卒業し少尉に昇進)に言わせれば七面鳥撃ちだったそうだ
明らかに敵は統率の取れていない艦隊行動、同士討ちなどが目立った。
結果敵の本隊は物の見事に我が艦隊の包囲網に踊り込んだ。
そして、我が艦隊は駆逐艦隊やスパルタニアン空戦飛行隊・対艦攻撃飛行隊が次々に発信しあっと言う間に混戦状態になった。

やっと我々の出番であった。
強襲揚陸艦の突
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