暁 〜小説投稿サイト〜
歌集「春雪花」
83

[8]前話 [2]次話



 叶わぬと

  涙し祈る

   時さえも

 人は嘲り

    笑いしものなれ



 叶わないと解っていながら、それでも叶えたいと涙を流しながら祈っても、他人から見れば馬鹿げたことと嘲笑されるだけだ…。

 私の様なものは特に…他人は馬鹿にするだろう…。いや…蔑むと言った方が良いかも知れない…。

 彼もきっと…私を蔑むのだろう…。



 夏の日の

  暑き陽射しに

   君見らば

 風鈴鳴りて

     消ゆる幻



 暑さが増しゆく夏の陽射しの中に、彼の姿を垣間見た気がしたが…風鈴の鳴った刹那に、淡雪の様に消えてしまった…。

 幻だとしても…もう少し見ていたかったと思い、無性に淋しくなってしまった…。




[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ