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僕のサーヴァントは魔力が「EX」です。
変身
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「……違う」

 フローラの発言に僕とアヴェンジャーが首を傾げていると、子供のサーヴァントがそれを否定して自分のマスターを見上げた。

「術者よ。お前は余を呼び出したマスターだが母上ではない」

「もう。坊やってばまだそんなことを言っているの?」

「事実である。術者は余の母上ではない」

「……はぁ。この子ってばいつもこうなんですよ。反抗期なのでしょうか?」

 子供のサーヴァントの言葉にフローラは顔に手を当てて苦笑する。その様子は困った子供をもった母親のようだった。

「(マスター……。あの人、ちょっと変じゃない?)」

「(ああ、そうだな)」

 フローラを見ながら小声で話してくるアヴェンジャーに僕も小声で答える。

 あの様子から見てフローラは子供のサーヴァントを完全に自分の息子であると思い込んでいるようで、それが少し不気味に感じられた。

「……それよりも術者よ。あやつらは余達の敵なのであろう。ならばここで倒すぞ」

「坊や? ……あの、平和さん。申し訳ありませんがこの子、貴方達と遊びたいみたいなので、どうか遊んでもらえないでしょうか?」

 フローラは子供のサーヴァントの言葉に困ったような笑顔を浮かべると体内の魔力を解放した。ここで仕掛ける気か?

「アリーナで戦うって、一回戦でもあったよね」

 アヴェンジャーは軽口を叩きながらも敵から視線を逸らさないまま自分の武器である骸骨の人形を呼び出す。その彼女の視線の先では子供のサーヴァントが両手で抱えていた細長い布の塊を解いた。

「あれって……」

「剣……なのか?」

 細長い布の塊の中身は何かの金属で作られた一振りの剣らしきものだった。

「宝具、解放……」

 子供のサーヴァントが小さく呟くと、剣は独りでに宙に浮かび上がり光を放ち始めた。……というか今、宝具って言わなかったか?

 嘘だろ? 何でこんなアリーナでの戦闘で宝具なんか使うんだよ?

「来い。……ううっ! がああっ!」

「えっ!?」

「嘘ぉ!?」

「坊や! 頑張って!」

 子供のサーヴァントの言葉に従って宙に浮かび上がった剣は持ち主の胸を貫き、それを見た僕とアヴェンジャーが思わず驚き、フローラが声援を送る。何だ? 一体何をしたいんだ、このサーヴァントは?

「う、ぐがああぁあああぁあああああぁあああ!!」

「うわっ!」

「きゃ!?」

 子供のサーヴァントが一際大きな声をあげた瞬間、その小さな体から眩い光が放たれ、更には凄まじい圧力を感じた。

《サーヴァント『バーサーカー』の容量の急激な増大を確認。現在のアリーナの規模では収まりきりません。特別処置としてアリーナを急遽改造します》

 突然の光
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