暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 〜黒の剣士と神速の剣士〜
SAO:アインクラッド
第9話 カゲヤのスキル
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地面を蹴り、お互いに向かってダッシュする。

よし。速度は俺の方が上だ。

リザードマンの右上からの斬り下ろしを剣の腹で受け流し、横腹を斬りながら背後に回る。
そして《スラント》を発動させ撃ち込もうとするが、その前にリザードマンが刀を振りながら振り返る。
慌てて後ろに飛びギリギリで避ける。
剣を構える前にリザードマンが攻撃してくる。
次々と繰り出してくる斬撃を避けたり、剣で受け流したりと後退しながら回避する。

「くそっ、2回掠っただけなのに2割も減るなんて」

毒づきながら敵の横に避けたり、剣で受け流したりと必死に回避する。

物は試しだ。あのスキルを使ってみるか

攻撃を剣で受け流しながら横に抜け後方へ全力でダッシュする。
結構距離をとると、ウインドウを出して操作する。

「よし。出来た。さて、《神速》スキルがどんなものか試してみるか」

リザードマンに向かってダッシュし手前で止まる。

「っ!?」

はずだったのにそのまま横を通り過ぎてしまった。
慌てて止まり振り返ると、結構距離が離れていた。

「力加減が難しいな……次は軽くやってみるか」

ぐっと腰を落とすと地面を蹴り、軽くダッシュする。
さっきよりは速度は遅いがそれでも難しい。
リザードマンの横にギリギリで止まることに成功すると、3回斬りつけて後方へ下がる。

流石ハイレベルモンスター、HPが少ししか減らないな…

そう思いながらもリザードマンに向かってダッシュし、横で止まって数回斬りつけて後方へ下がる。
間を置かずにまたダッシュすると、次は止まらず斬りつけながら後方へ抜ける。
それを5分繰り返しやっとHPを半分削れた。
だが、リザードマンは慣れてきたのか段々俺のスピードに追いついてきた。
そして俺が何度目かわからないダッシュして斬りつける行動にリザードマンは完璧に反応し、剣を捉え防いだ。
鍔迫り合いになり、俺は後方へ下がる。
もう一度、リザードマンに向かってダッシュし斬りつけるがまた防がれる。
俺が後方へ下がると今度はリザードマンが突っ込んでくる。
リザードマンは突っ込んでくるや否や、刀で攻撃する。
俺はそれを剣で弾くとリザードマンはさらにを攻撃してくる。
それを全て弾くと次はこっちが攻撃する。
だが、リザードマンは防御する様子を微塵も見せず次々と斬撃を繰り出す。
まるでお前の攻撃はきかん、とばかりに。
負けじとリザードマンの攻撃を防ぎながら攻撃する。
それからは剣戟の応酬だった。
迷宮区の20階に剣戟が絶え間なく鳴り響く。
微量ながらも着実にHPが減っていく。
リザードマンのHPは残り2割、対して俺は半分も残っている。

このまま振り切る!

俺は速度を限界まで上げ、さっきの倍の数
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