暁 〜小説投稿サイト〜
妖精の義兄妹の絆
大好きな友達のために
[2/8]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初
「誓ったのに…私はウェンディを守るって誓ったのに…。」
自分の情報のせいでウェンディと離れ離れになってしまい、
ウェンディがひどい事をされるビジョンが頭の中をよぎってしまう。
「シャルル…。」
シャルルのそんな姿を見てエマは無意識に涙を浮かべていた。

ガチャ

すると、部屋の扉がゆっくり開かれた。
部屋に入ってきたのはどこかで見たような顔の猫と顔の長いネコだ。
「おまえたちがアースランドでの任務を完遂した者たちか?ウム…いい香りだ。」
「一夜!!!?」
「!?」
「てゆうか、猫?」
三人がそれぞれ驚いていると後ろに立っていた長顔の猫が一夜似の猫に説明する。
「ニチヤさん、彼等は初めてエドラスに来たんですよ。きっとエクシードを見るのも初めてなんでしょう。」
「おぉ!そうであったか。私はエクスタリアの近衛師団長を務めるニチヤだ。」
「ぼきゅはナディ。任務お疲れ様。」
ニチヤとナディが自己紹介を終えた所でニチヤが外に出るように促す。
「さっそくであるが女王様がお待ちである。ついてまいれ。」
「女王様だって!?」
そう言ってニチヤは先導しナディは手招きをしていた。
「シャルル…オイラに任せて。ここはひとまず様子を見るんだ。オイラが絶対守るからね。」
「私は守ってくれないんですか?」
「もちろんエマもオイラが守るよ!!」
少しでも場の空気を変えようとハッピーとエマが会話をする。
だが、それでもシャルルの表情は沈んだままだった。
ナディに早く来るように催促され三人は部屋を出た。
道中エマがナディに「なんで腕を振ってるんですか?」と聞いた所、
「何の事だい?」と言われてしまったのでそれ以降会話がなくなった。
本人は自覚してないらしい。
外に出るとそこにはハッピーたちと同じ猫が沢山いた。広場でお茶をしている者、勉強をしている者、
元気に走り回っている者、その全てが猫だった。
「猫の国だ。」
まさしくその言葉がピッタリだ。人間など一人もいない猫だけの国。
「ぼきゅたちは猫じゃない。エクシードさ。人間の上に立ち、人間を導くエクシードだよ。」
「エクシード…。私たちも同じ…エクシード…。」
「そしてここはエクシードの王国…エクスタリア。」
目の前にあるのは女王様と呼ばれる者がいる城だ。
ハッピーたちはニチヤとナディが案内するがままについて行く。
「人間はひどく愚かで劣等種だからね。ぼきゅたちがきちんと管理してあげないと。」
「その上ひどい香りだ。」
「女王様はここで人間の管理をしているんだ。」
「女王様は素敵な香りさ。」
やっぱりこの人は一夜だなとエマは思った。
「勝手に増えすぎるとやっかいだからね。いらない人間を女王様が決めて殺しちゃうんだ。」
「な、何でそんな事…。」
「失われつ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ