暁 〜小説投稿サイト〜
FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
紋章を刻まぬ男
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れていた。

「やった・・・ぞ・・・」
「勝った・・・」

俺とナツはそう呟くとフラフラし、俺は前方に、ナツさんは後方に倒れる。だが、ナツさんが倒れかかった方は大きな穴が空いており、ナツさんは落ちそうになってしまう。

「ナツ!!」

そのナツさんをルーシィさんがギリギリで手を掴み助ける。

「た・・・助かった・・・もう完全に、魔力がねぇや・・・」

ルーシィさんはボロボロのナツさんを見て微笑む。

「シリル!!」

倒れている俺の元に、ウェンディが駆け寄ってくる。俺はそれに体をうつ伏せから仰向けに寝返りをし反応する。

「勝ったよ・・・ウェンディ・・・」
「うん・・・お疲れさま・・・」

ウェンディは俺の手を握り、微笑む。

「これで終わったな!」
「はい!!」
「そうですね・・・」

俺たちはもうすでに完全に勝った気でいた。だが・・・

「大した若造どもだ」
「「「「「「!?」」」」」」

突然ハデスの声が聞こえ、俺たちのムードは一転した。

「マカロフめ・・・全く恐ろしいガキどもを育てたものだ」

俺とナツさんの全力のブレスを受けたはずのハデスが、体を起こし、こちらを見ていたのだった。








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