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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
新たなる目的
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悪魔の心臓(グリモアハート)だろうが評議院だろうが関係ねぇ!!ギルドに手を出す奴はみんな敵だ。全て滅ぼしてやる!」

そう言ったナツはウェンディに近寄り、頭をポンッと撫でる。

「安心しろウェンディ。シリルの仇は絶対取ってやる」
「・・・はい」

ウェンディはうなずく。そして、空を見上げた。その空は、少しずつ雨雲に覆われ始めていた。

「この空気・・・空が荒れそうですね・・・」





























一方、シリルを殺してしまったカミューニは、森の中を徘徊していた。

「ちっ・・・どうするよぉ・・・」

カミューニはシリルの魔法を手に入れることができず、どうしようかと悩んでいた。

「どうしたね、カミューニ」
「!!」

そんなカミューニに上から声をかけた男がいた。

「アズマか」

男はウェンディたちを倒し、さらにはミラジェーンさえも倒した男、アズマ。アズマは岩の上に座ったままカミューニに話しかける。

「お前としたことが、ずいぶんとキズだらけだね」
「おめぇも人のこと言えねぇだろ」
「うむ、強者と戦った証だね」

アズマの顔は無表情ではあるが、カミューニはアズマが強者と戦えたことを喜んでいるように感じた、

「お前の方はどうだったね、水竜と戦ったのだろ?」
「まぁな」
「魔法は取り出せたのかね?」

カミューニはそっぽを向いてしまう。アズマはそれを見て、目を見開く。

「まさか、お前が負けたのか?」
「はぁ!?」

カミューニはアズマにイラついた顔を向ける。

「んなわきゃねぇだろ!!俺が負けるなんてこたぁねぇんだよ!!」
「だったら、なぜそんなに落ち込んでいる?」
「・・・水竜が、死んじまった」
「!」

カミューニは顔を伏せる。アズマはそれを見て、一つ疑問が浮かんでくる。

「ブルーノートの話だと、死んだ後でも魔法は取り出せるんじゃなかったかね?」
「それは死体がきっちり残ってる時の話だ。だが、死体が海に落ちちまったせいで、全部サメに食われたみてぇだ」
「それは、お前が見て確認したのか?」
「直接はわかんねぇ。んでも、水竜の靴だけが近くに落ちてた・・・多分、食われたと考えんのが妥当なんじゃねぇの?」
「なるほど」

カミューニはその場に腰を下ろす。

「あ〜あ、せっかくメルディを解放するチャンスだったのに・・・」
「メルディを、か・・・」

がっかりとうなだれるカミューニ。アズマは前々から気になっていたことを聞くことにした。

「そういえば、なぜ第三世代の滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)だと、ハデスを倒せる勝算があるんだね?」

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