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大統領の日常
本編
第二十九話 会談
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報部の男が話し始める。
「チュバニペニセア帝国はこちらに味方することが決定しています。ショロンベルキア小国家帝国は内部での派閥争いが激しく、こちらに味方してくれるのはルーデック公の良識派だけです」
「国内での争いが集結していないのに外に軍を送ることなどできるのか?そこを突かれて全滅、なんてこともあるだろう」
「我々が貴族を滅ぼせば帝国派の奴らも内側から崩れると考えたのだろう」
「なるほど、そういうことか」
質問した男がふむふむと傾く。ひと段落すると再び男が話し始めた。
「ゲリングファンフス帝国連邦とガルファスベルニア帝国は完全にこちらの交渉を打ち切ってしまっており、これから味方にするのは不可能と言っていいでしょう」
「思ったより味方が少ないな・・・。マジノ要塞で防衛するにも数が足りん。国内の貴族派との戦いもあるんだぞ」
「合計すると4050万ぐらいか」
「数が足りませんな。貴族側はゲリングファンフス帝国連邦とガルファスベルニア帝国、それとショロンベルキア小国家帝国の帝国派を合わせれば6550万ですぞ」
「だがやるしかない。貴族側だって兵士は平民だ。内部から崩壊することだってあり得る」
「あまり希望的観測はしないほうがいいと思うが」
「これぐらいしないとやってられんよ」
「まぁそれもそうだな」
「では今回の会議はそろそろ終了する。皇帝陛下のために!」
「「「皇帝陛下のために!!」」」


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