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ダンジョンに転生者が来るのは間違っているだろうか
五年後
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治らないんだよなぁ…」

「き、君達! 人が気にしてることを言わないで!?」

こちらに振り向いて騒いだバルドル様は、コホンッと場を整えるように咳払いをした。

「スウィード・バルクマン。ようこそ、我がファミリアへ。君も大事な眷族(家族)だよ」

「っ! はいっ!」

ありがとうございます!と頭を下げるスウィードを見て、俺は五年前を思い出す。
昔の俺とスウィードが重なって見えた

「五年のこと?」

「……はい」

隣に歩み寄ってきたハーチェスさんに頷いた。

「思えば、式が来てから変わっていった。感謝するよ」

「……素直に受け取っときます」

「ハハ、そうか」

それだけ聞いたハーチェスさんは手をパンパンと叩く。

「さ、今日はもう終わり! 明日はまたダンジョンだから、しっかり寝るように!」

その合図で、皆が自室へと戻っていく。
明日はまたダンジョンだ。しっかり寝ないとな。





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