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ダンジョンに転生者が来るのは間違っているだろうか
五年後
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。二つ名は【ハーチェス様の嫁】よ!」

「フッ、君のは【水竜】という物騒な名が……」

「フンッ!」

「ガファッ!?」

エイナルドが沈んだ

よろしくねと笑顔のリリアさんに若干顔がひきつっているスウィード。
まぁ、気を付ければ大丈夫だ。

「ヒル・ハンド。狼人(ウェアウルフ)。Lv3の【無影】だ」

「ヒル……君は……はぁ、仕方ない。 僕はパディ・ウェスト。ヒューマンでLvは2。二つ名は今度の神会(デナトゥス)で決まるのでまだですね。 こっちのヒルとは同郷だから、よろしくお願いしますね」

足を組んで偉そうな態度をとるヒルさんに、執事のように礼儀正しく挨拶するパディさん。まさに凸凹コンビ。


「デルガ、先にやるっすか?」

「…………」コクリ

二人の紹介が終わったところで、ゴツい影がヌゥッと立ち上がる。

「……デルガ・ドル……ドワーフ…Lv3……【山脈(ハルバート)】」

小さい、しかしそれでいて低く響くような声が髭もじゃに隠れた口から発せられた。
デルガさんはこのファミリアのなかで最年長の三八歳。そして酒豪である。


「それじゃぁ、次はオレっちっすね!!」

と、そのとなりで小さな影が跳ねた。
小人族(パルゥム)のアルドアさんだ。
立つと顔だけしか見えなくなるため、椅子の上で立ち上がったのだ。
……どうでもはよくないが、パディさんがすごい形相で睨んじゃってるよ…

「オレっちはアルドア・ウォルドっす! 小人族(パルゥム)のLv3で、二つ名は【小さき巨人(リトルギガント)】っすよ! スウィード、歓迎するっす!」

「あ、ありがとうございます……」

アルドアさんの勢いに押されぎみになっているスウィードは苦笑いで握手をしていた。

「ほら、式。次はあんたよ。 目標にされてんだからしっかりやりなさい」

「ちょ、リリアさん。急かさないで下さいよ」

残った団員は俺だけなので皆と同じように立ち上がる。
バルドル様も含めた視線がこちらを向いた。うむ、こりゃ少し緊張するな。

「……ナンバ・式。ヒューマンのLv5。二つ名は……と、【秘剣(トランプ)】…」

いまだになれない自身の二つ名を、顔を赤らめながら呟いた。
だが、これはまだましな方だ。零細だった頃、Lv2になったときの二つ名なんて……お、思い出したくもない!!あれは黒歴史である!


「じゃ、締めは僕だ」

いつの間にか踊るのを止めていた神様は若干赤くなった顔でスウィード君の前に進み出る。

「あら、無意識に踊ってんだよな?」

「らしいです」

「そうだよ」

「……」コクリ

「っすね!」

「そうよ」


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