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ローゼンリッター回想録 〜血塗られた薔薇と青春〜
第3章 しばしの休息 ローゼンリッター連隊 第8艦隊ローゼンリッター連隊本部
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からなくなりそうだったが、その時はじめて自分がきょう誕生日であることに気付かされた。
あまりにも突然のことだったので
「あ、うん…」
というリアクションのない返事をしてしまった。
すると彼女は
「まったく、ありがとうの一言くらいくれたっていいじゃない。」
と言って怒った顔をした。
私はあわてて
「ごめん!
あんまりにもいきなりだったから、本当にごめん!」
と言って、頭を下げた。
すると、彼女は
「いいのよ。冗談。まったくこういう風にされるとこっちが困っちゃ困っちゃうのよね。あなたの部屋にお邪魔していいかしら?
一緒にケーキでも食べて祝いましょうよ。
紅茶もあるし。」
と言って、紅茶の茶葉の箱を見せた。
「まだ片付いてないけど、よかったらいいよ。」
と言って、彼女を部屋の中に通した。
そこから2時間以上彼女と話していた。
こうして、私は自分一人だけじゃない誕生日を記憶のある中で初めて過ごしたのであった。
宇宙歴 789年11月25日のことであった。
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