魔法の世界 1−1
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もあった。
それは秘密事項という訳ではなく、俺にも分からない事だったのだ。
“何故、この世界に訪れたのか”。
分からない。覚えていないのだ。
白い部屋にいたのは覚えているんたが...。
「そんな事より、問題は今後だな。この世界に来たからには、何かやらねばならん事があるんだろうし。只、留まれる場所も無いし、金も無いしな...」
「ならば、儂の処に来るといいじゃろう」
「はあ? 俺に魔法使いになれってのか。生徒としてか? 先生としてか? 言っておくが、俺は《スリザリン》にも《グリフィンドール》にも《レイブンクロー》にも《ハッフルパフ》にも入るつもりはないからな」
老人は「そうだろうな」と笑った。長い髭を撫でながら、悪戯を思いついた子供のような表情で加えて言葉を紡ぐ。
「......じゃが、ホグワーツに入れば住まう場所も食事もある。その代わり金は掛からん。条件さえ飲んでくれれば、お前さんの教材費などは工面してやれんでもない。勿論、どの寮にも属さんで済むように取り計らってやれるじゃろう。どうかね...?」
「......条件は?」
「儂の『孫』になるのじゃ」
............は?
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