第2章 ヘンシェル星系攻防戦 前編 血塗られた赤土
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こうして、この艦砲・ミサイル攻撃は3日間にわたって行われた。
そして、敵の地上部隊実に7個師団による地上降下作戦が開始された。
准将は先頭の前に全防衛軍にこう訓示した。
「君たちはこの過酷な衛星での演習に耐え、辺境地区ではあるものの日々の帝国軍との戦闘へ向けた緊張を切らすことなくここまで来た!
諸君たちは同盟一最高の陸戦部隊である!
ここでの我々の任務は敵に鉱山地帯を敵の手に落とすことなく守りきることである!
オリオン星系およびハイネセンより合計2個艦隊二〇〇〇〇隻の増援が発進したところである。ここでオリオン星系からの援軍だったら14日間、ハイネセン方面の援軍だったら1か月半待てば必ず援軍が来る!だから、その時までに必ず持ちこたえる!
諸君らの健闘を祈る!!」
7個師団70000人対1個連隊とその他部隊合わせて5000人ではでは勝負は見るからについているように見えたが、ケイン准将直轄2000人の機動白兵戦部隊と我々レスラー大佐5000名で帝国軍を翻弄し続けた。
主な防御陣地としては宇宙港、第1,2鉱山、3−1B補給基地であった。カーラ=テーベ2−1駐屯地は目立ちすぎるため、爆薬を大量に仕込んで放置され帝国軍が侵入した瞬間にきれいさっぱりに吹き飛ばした。そのおかげで敵の1個連隊くらいは吹き飛ばせたように思われた。
私は、防御戦闘より半分嫌がらせかと思うくらい執拗に行われたと敵の補給物資集積所破壊任務に回された。
ある時私たちの分隊は夜間の襲撃命令を受けて敵の補給物資集積所の近くまで接近していた。分隊先任下士官であったミッチェル・モートン伍長が敵との銃撃戦で戦死していたので、一番若造である俺がなぜか先任下士官代理としてこの分隊に所属していた。
「おい、シュナイダー兵長。今やっこさんたちはどんな感じだ?」
私は、ついこの間の強襲作戦で敵の機関銃陣地を単独で3個陣地破壊したことから兵長昇進が決まり、兵長に昇進していた。
このように言ってきたのは、われらのおやじ、名物軍曹である第2分隊分隊長レイ・コートニー軍曹だ。彼は、コッセトバークの超田舎出身の41歳の下士官であるが、第1・2級戦功勲章の受章回数実に合計15回!!という古強者である。
分隊規模の小規模隊の指揮のみならず小隊規模もしかしたら、大隊規模くらいまでの指揮・作戦立案能力は経験により培われ、また天賦の才能ともいえるものであった。
何回も士官昇進の機会があったが彼は昇進欲を出さずにそのまま実に20年近くも軍曹の階級でとどまっていた。 しかし、部下からの信任は厚く第2分隊は連隊司令部から何度も表彰を受けるほどまとまりのある戦果を多く上げる部隊であった。
「敵さんは昼間の襲撃に備えていたのか、今はぐっすり寝袋の中ですぜ、おやじ」
みんなから「おやじ」で親しまれる彼はとんでもな
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