暁 〜小説投稿サイト〜
劇場版・少年少女の戦極時代
ドライブ&鎧武 Movie大戦フルスロットル
神と一人の刑事が出会う時、何が起きるのか?
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「ああ! 霧子、乗れっ」
「はい!」

 進ノ介はすぐさまトライドロンの運転席に、霧子は助手席に乗り込みんだ。

 進ノ介はアクセルを力一杯踏み込んだ。

 …

 ……

 …………

 メガヘクスと対峙する鎧武たちのすぐそばに、赤い改造車がブレーキ音を立てて停車した。

 中から現れたのは、一組の男女。驚いたのは、運転席から出た人物が、タイヤをたすき掛けにした、全身が赤の見たこともないアーマードライダーだったことだ。

『な、何だよ、あんた』
『俺は仮面ライダードライブ。ただの市民の味方さ。あいつを追って来た。そっちこそ何者なんだ?』
『俺? 俺は……仮面ライダー鎧武。分かりやすくって言われたら、今は宇宙の神様、かな』
『神様? へ〜……神様!?』

 ドライブは鎧武の周りをぐるりと回って鎧武を眺め、感心したように何度も肯いた。

『話はさっぱりだが、いい奴っぽいことだけは、よく分かるぜ』

 ドライブは景気よく鎧武の背中を叩いた。これには鎧武のほうが呆気に取られた。

『どうやらあいつは、俺たちの共通の敵のようだ』

 ドライブはメガヘクス進化態を、銃のような形にした指で差した。
 同じ敵に相対する者とならば、やるべきは一つ。

『そうだな。一緒に戦おう』

 鎧武たち4人のアーマードライダーの戦列に、新たに一人の“仮面ライダー”が加わった。

『何故この星の個はこれほど無軌道なのか。やはり個の存在など不要。メガヘクスこそが唯一の完全なシステムである!』

 鎧武たちが戦った時と比べれば大きく感情的に、メガヘクスは自らを賛美した。

『僕たちは確かに無軌道だ。それぞれの想いでバラバラに動く。だから失敗もする』

 龍玄が進み出る。

『だが、個とはエラーではない。可能性だ』

 斬月・真が進み出る。

『みんなバラバラで違うからこそ、一人では気づかない新しい可能性が生まれるんだ』

 鎧武は虹色の塊――()()が集めてくれた自身の本来の力を胸に吸収し、進み出た。

『完全じゃなくていい。俺は互いを認めて、手を取り合う未来を選ぶ!』


 ――世界が変わらなくても、人のほうは変わることができる。
 ――変わらない世界で人は変わっていける。

 1年の地球での戦いを通して鎧武が学んだ最大の不文律だ。


『いいね。お前ら、いいチームだっ』

 ドライブが鎧武の肩を叩いた。

 メガヘクスが手をかざした。メガヘクスの後ろに次々と、インベスとロイミュードが構築される。

 メガヘクスが5人のライダーに向けて光弾を放った。
 それが、号砲となった。

 ライダーたちと怪物たちは同時に走り出し、場はあっと
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