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魔法少女リリカルなのは 〜黒衣の魔導剣士〜
空白期 中学編 29 「空港火災」
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るか尋ねると、すでに近隣の陸上隊や航空隊が行動していると教えてくれた。
 ならばと思った俺は、指揮を飛ばしている人物に連絡を取るように指示を出す。すると何もなかった空間に半透明なディスプレイが表示された。

『はやてちゃん、ダメです。まるっきり人手が足りないですよ!』
『そやけど、首都からの航空支援が来るまで持ち堪えるしかないんよ。頑張ろ』
『はい!』

 そこに映っていたのは、制服に身を包んだはやてとリインの姿だった。緊急時なのではやてが指揮を執っていたのだろう。聞こえてきた会話からして状況はかなり悪いようだ。

「はやて、聞こえるか?」
『え……ショウくん、急にどうしたん? 悪いけど、今ちょっと立て込んでるんよ。話ならまたあとにして』
「そんなことは見れば分かる」

 強い口調で言うと、はやての意識がきちんとこちらに向いた。それを感じ取った俺は、彼女に今居る場所を伝える。その直後に驚愕の声が上がったのは言うまでもないが、状況が状況だけにあちらの切り替えは早かった。

『あぁもう、言いたいことは色々あるけどとりあえず無事なんやな?』
「ああ……人手が足りてないんだろ? 俺も動くから指示をくれ」
『ショウくんは技術者やろと言いたいところやけど、今は人手が足らん状態や。遠慮なく使わせてもらうで』

 そう言ったはやては、次に簡潔に状況を伝えてきた。
 火事は空港全体に広がっており、なのはやフェイトは取り残されている民間人の救助に当たっているらしい。

『ショウくんは確か凍結系の魔法使えたはずやな?』
「消火活動か。中からやってもいいが……お前がやったほうが早いな」

 俺は各分野を均等に使えるが、現状は一刻を争う。ならばはやての補助に回ったほうが賢明だろう。何故なら彼女は広域型の魔法を得意する魔導師だからだ。保有魔力量も多く、ランクも管理局では数少ないオーバーSクラス。
 ただはやては高出力の魔法は使えるが微妙な調整を苦手としている。民間人や中で活動している魔導師の存在がなければ問題ないが、今はきちんとした調整が必要な状況だ。

「まずは地上に出るぞ」
『了解や。指揮系統の引継ぎが終わったらわたしも空に上がる。遅れるかもしれんけど、そんときは』
「皆まで言うな。それくらい理解してるさ」

 俺の返事にはやては笑顔を浮かべる。その直後、彼女は行動している部隊に指示を飛ばす。不意に意識が別のほうへと向いたが、聞こえてきた言葉からして応援部隊の指揮官が到着したらしい。
 ――思った以上にはやてが早く空に上がりそうだな。
 手っ取り早く空に上がる手段は地上までの道を作ることだ。あまり建物を壊すような真似はしたくないが、最優先なのは民間人の救護と鎮火だ。時間が掛かる方法を選択している場合ではない。


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