追憶のジェラール
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ちを置いて逃げて来ちゃったんでしょ?」
「それは違うよウェンディ」
ウェンディは声がする方を見るとそこにはセシリーに掴まれてこちらに飛んでいるシリルがいた
シリルはウェンディの前に着地する
「逃げたんじゃないよ。危なかったからシャルルと一緒に安全なところまで行ってもらっただけ」
「それを逃げたって言うんじゃないの? シリル」
「あう……」
ウェンディに突っ込まれてシリルは何も言い返せなくなる
「でもウェンディがいなかったらエルザさんは今ごろどうなっていたのかな?」
「そうだよ!! もしかしたら死んじゃってたかも知れないよ〜!!」
「でもニルヴァーナも見つからなかったよ」
投げたボールをことごとく打ち返されている状態のシリル。セシリーも簡単に論破され困ってしまう。そんな二人を手助けするようにシャルルが言う
「アンタだってジェラールって人に会えて嬉しかったんでしょ?」
「それは……」
ウェンディは少し悩みながら顔を伏せる
「ウェンディ。もしかしてジェラールに会ったの?」
「うん。六魔将軍(オラシオンセイス)の拠点でね……」
シリルはそれを聞いて驚いた顔をする。しかしすぐにウェンディに笑顔で話しかける
「ねぇ……ジェラールは元気そうだった?」
「ううん……ジェラールはエーテルナノって言うのを吸収しすぎてまともに動ける状態じゃなかったの……それを私が治しちゃったから……ニルヴァーナが……」
ウェンディはますます暗い顔をする。シリルはそれを見てウェンディの額と自分の額をくっつける
「ウェンディは間違ってないよ。それにジェラールがニルヴァーナを悪用するはずないでしょ?大丈夫。だから自分を責めるのはもう終わり。わかった?」
「うん……」
シリルにそう言われウェンディは涙を拭う
「ところで、あのジェラールって何なの? 恩人とか言ってたけど……私もセシリーもそんな話聞いたことないわよね?」
「そうだね……話してなかったね」
「なんのこと〜?」
シャルルとウェンディの会話にほとんどジェラールの話を聞いていなかったセシリーが聞く。ウェンディはシリルを見るとシリルはうなずく
「わかったよ。二人には話しておくよ」
シリルはシャルルとセシリーの方を向いた
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