暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜黒衣の魔導剣士〜
空白期 中学編 17 「二度あることは三度ある?」
[1/5]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
 今日来ている施設には、ウォータースライダーや波立つプールと数多くのアトラクションが存在している。だが団体行動というか自分の気持ちを優先するタイプはいなかったため、そういうので遊ぶのはシュテル達が来てからということになった。
 そのため俺達は、学校と同じくらいの深さのプールの周りで時間を潰すことにした。ベンチに腰掛けてのんびりしている者、ビーチバレーを行う者、浮き輪を使って水上にぷかぷかと浮いている者と、時間の潰し方は様々だ。俺はというと……

「いや〜、ゆっくりとした時間を過ごすのもええなぁ」

 浮き輪を使ってのんびりとしているはやての近くに居た。言っておくが、別に彼女から近くに居ろと言われたわけではない。泳いでいたら目の前に流れてきただけだ。邪魔に思ったのだが、さすがに転覆させるほどの感情が湧いたわけでもないため、そっとプールの端のほうに押す。

「ん? 何やショウく……あわわ!?」

 首を反ってこちらを見たはやてだったが、あまりに後ろを見ようとしすぎたのか転覆してしまう。近くに居た俺に水しぶきが掛かったのは言うまでもない。こいつ、わざとやったんじゃないだろうな。

「ごほっ、ごほっ……うぅ……鼻に水が」
「…………」
「なあショウくん、何事もなかったように去ろうとするのはどうかと思うで。普通一言くらい声掛けるとこやろ」

 自分で水中に落ち、ただ鼻に水が入っただけじゃないか。どうして声を掛ける必要がある。泳げないというなら話は別だが。

「それくらい大丈夫だろ」
「ぐす……昔は手を引いて泳ぎ方教えてくれたり、何かあればすぐに心配してくれたんに。あのときの優しさはどこに行ってしまったんやろか」
「お前がそういうことばかりしなければ今でもきっとあっただろうさ」

 現状に愚痴をこぼしたいのはこちらのほうだ。茶目っ気は前からあったとはいえ、今ほどひどくはなかった。あの頃の可愛いはやてはどこへ行ったのやら……。

「……何笑ってるんだよ?」
「別に何でもあらへんよ。わたしは基本いつもにこにこしとるで」
「あっそ」
「そないな返事するなら聞かんでええんやん。心配とかされるより、今みたいに何でも言いあえるほうが好きって思っただけや」

 文句を言う割りに答えてくれるんだな。
 まあ確かに心配されるよりは今みたいな感じのほうが気が楽だ。こいつは何でもかんでもひとりで抱え込む癖があるし。それを悟らせないようにする術もある。またそういう時に限って、普段よりも他人を気遣ったりする。はたから見ている身としては無茶しやしないか不安になる。
 とはいえ、こいつの含めて……俺の身近にいる魔導師達は能力が高いから大抵のことはこなせてしまう。仕事だから、と言われれば簡単にやめるようには言えないし、下手をすると顔を合わせな
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ