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魔法少女リリカルなのは 〜黒衣の魔導剣士〜
空白期 中学編 17 「二度あることは三度ある?」
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い時期もある。
 ……あのときのような出来事はもうごめんだ。
 これは俺だけでなく、きっと彼女達だって思ってる。だから無理をすることはあっても、無茶をすることはないはずだ。しかし、やはり戦場に立つことを考えると心配になる。
 と思った矢先、誰かに顔を軽く叩かれる感じに両手で挟まれた。意識を向けてみると、やや不機嫌になったはやての顔が見える。

「何難しい顔しとるん。せっかくみんなで遊びに来とるんやから楽しまなやろ」
「…………」
「その顔は何なん?」
「いや……」

 お姉ちゃんぶってたけど、久しぶりにお姉ちゃんっぽいところ見たなと思って。
 ただ口に出すと機嫌が良くなろうと悪くなろうと絡んでくるのは間違いない。ここは胸の内にしまっておくのが無難だろう。

「何でもない」
「嘘つきは泥棒の始まりや。さっさと白状したほうが身のためやで」
「だから何でもないって言ってるだろ」
「あんな……わたしに隠し事できると思うとるんか!」

 プールから上がろうとした直後、はやてが横腹を勢い良く触ってきた。こそばゆい感覚はあまりなかったのだが、ちょうど彼女の指がイイところに入ったこともあって俺の体は硬直。水の中に居たのが災いし、足の踏ん張りが利かずに倒れこんでしまう。

「え、ちょっ……!?」

 はやてを巻き込むように倒れてしまい、俺は彼女と共に水の中へ。ただこれまでの経験か、日頃の訓練の賜物か、すぐさま俺の体は反射し体勢を整える。
 水中に漂っているはやての体にそっと腕を回し、両足は肩幅以上に開いて踏ん張りを利かせ、勢い良く彼女を抱きながら引き上げた。

「ごほっ、ごほっ……あぁまた水が」
「自業自得だバカ」
「バカは言い過ぎと思う……うん?」

 不意にはやての表情が変わり、彼女は視線を下に落とした。それに釣られるように意識を向けてみると、シンプルに彼女の肩が見える。胸元は多少見えているが水着だから……。
 ――ちょっと待て……普通ビキニなら肩から胸に掛けて紐があるんじゃないか。それに胸元にも布が見えるはず。もしかして今の一件で水着が外れてしまったのだろうか。
 そう思って視線を上に戻すと、ちょうどはやてと目が合った。それとほぼ同時に彼女の顔は真っ赤に変わり始め、胸元を隠すようにしながら首まで水の中に浸かった。

「な、何見とるんや!」
「わ、悪い!」
「ちょっ、逃げたらあかんて。背中向けとるだけでええから!」

 何を言っているんだ、と思いもしたが、プールサイドを見てみると複数の男子の姿が確認できる。近くになのは達の姿がないことを考えると、はやてだけをこの場に放置するのは危険だ。仕方がないので俺は背中を向けた状態でこの場に居続けることにした。
 水の動きからはやてが近づいてくるのが分かる。彼
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