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英雄は誰がために立つ
Life1 勉強会と考察会
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 第六位、自身の魔術研究。
 ――――と、この通りだった。

以前は何よりも誰よりも根元の渦への到達と言う、正しく魔術師らしい思考だったのだが、今では愛する彼女との生活に信頼できる友人との集まりがこの上なく私を満たしていた。
 もし、以前の私が今の私を見れば、軽蔑の視線に酷い罵言雑言で私を嬲っている事だろう。
 しかしながら私はそれを、甘んじて受け入れるだろう。
 何故なら私ことフィリップス・アウレオールス・テオフラトゥス・ボンバントゥス・フォン・ホーエンハイム(自称、パラケルスス)と言う名の魔術師は、件の少年魔術師――――藤村士郎との邂逅により正しく魔術師としての死(救われたの)だから。


 −Interlude−


 ――――駒王協定締結から数日後の休日の午前。

 場所は兵藤一誠宅の広々とした一誠の部屋に、木場祐斗以外のオカルト研究部全員が勉強中である。
 本人の努力次第では、夏休みが地獄にも天国にもなる期末試験に向けてのだが・・・。夏休み期間の70パーセントを冥界で過ごす予定を立てている一誠達には、微妙な言い回しである。

 そんな彼らは3つのグループに分かれて勉強中だ。一つは一誠とリアスに朱乃、二つ目は一年生コンビの小猫とギャスパー、三つめは元教会側の人間であったアーシアとゼノヴィアの敬虔なる信徒コンビだ。

 「あのー?部長・・・・・・当たってるんですけどっ!?」
 「あら?態と当ててるのよ。それとも嫌だったかしら?」
 「そんな事あるはず有りません!」
 (けど――――)

 ポヨンっ♪

 今度は反対側から、態と自分の豊満な胸を一誠の腕に押し付ける朱乃。

 「朱乃さん・・・・・・当たってますが?」
 「ええ、態とですもの。それともリアスの胸に劣るかしら?」
 「そんな事もある筈が有りません!」
 (けど、集中が・・・)

 そんな朱乃の行動に抗議するリアス。

 「何しているのかしら?朱乃っ!」
 「あら?見れば一目瞭然じゃない?私とイッセーがいちゃついてるのよ」
 「何がイッセーよ!イッセーは貴女の所有物ではないのよ!」
 「それなら貴方のモノでもないでしょうっ!」
 「いい加減にしなさいよ、朱乃!イッセーは私のなのーーー!?」
 「いい加減にするのは貴女の方でしょう!?毎日毎日、イッセー、イッセー、イッセー!リアスの馬鹿!」

 ――――と、さっきから暫く置きに一誠を挟んで喧嘩をよくする2人。
 そんな2人に挟まれている一誠は頭を抱え込んでいる。

 (このままじゃ勉強に集中できない!しかし、此処で御2人に抗議すればこのハーレム状態が崩れてしまうっ!そんな事、嫌だ!けど、勉強しないと俺の頭じゃあ危険だっっ!クッソォオオオ!?俺は、ど
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