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英雄は誰がために立つ
Life1 勉強会と考察会
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い。
 確かに、士郎や妻との出会いから魔術師としての私は死んだと言ってもいいが、根本的な部分はそのままだ。
 根源の渦への到達。かつての私は、それのためなら何を犠牲にしようと裏切ようと躊躇いはしなかった。その部分が妻や士郎をはじめ、彼の家族やケインなどの友人達へとすげ替わっただけだ。
 それらを守るためなら何を切り捨てても構わない。
 若しかすれば士郎達はそれを覚悟や決意と言うかもしれないが、そんな上等なモノじゃない。
 単なる私欲であり、冷酷非――――。

 ピリリリリリッ!
 ピッ。

 「はい――――うん!僕だよハニー!うん、うん・・・・・・・・・うん、今から帰るよ。ハ〜〜〜イ!」

 ピッ。

 ――――冷酷非情なのだから。
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