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ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories
ALO編 Running through to take her back in Alfheim
Chapter-13 仲間との絆
Story13-4 守りたいもの
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には高レベルの水竜型モンスターが棲んでる。ウンディーネの援護なしじゃ、水中戦は無理よ」

「じゃあ戦うしかないわけか」

「でも、ちょっとヤバいかも……

サラマンダーがこんな高位の土魔法を使えるってことは、よっぽど手練れのメイジがいるわね……」


橋の幅は狭いので、多数の敵に包囲されて全滅というのはまずないだろう。

ただ、このダンジョン内では俺たちは飛ぶことができない。

となると、地上戦。

「さぁて……振り切るか」

重い金属音を響かせて接近してくる敵の一団はもうはっきりと目視できていた。


先頭の横一列に並んだ巨漢のサラマンダー3人は、先日のサラマンダーたちより一回り分厚いアーマーに身を固めいる。手にはメイスなどの片手武器、巨大な金属盾を携えていた。

「この狭い橋の上で乱戦をするのは危険だな……俺が前を務める。後ろ、頼むわ」

「え、ええ。わかったわ」

マリンは橋を遮る岩壁ぎりぎりの場所まで退いた。





「さぁーて……ひとっ走り…………付き合えよっ!!」


中学時代の野球、SAO時代の癖…………それらを総動員した体重移動のテクで愛剣を、サラマンダーたちに向かって横薙ぎに叩きつけた。


だが、三人のサラマンダーは武器を振りかぶることもせず、ぎゅっと密集すると盾を前に突き出して、その影に身を隠した。



ガァーン!!という大音響を轟かせ、俺の剣が並んだタワーシールドの表面を一文字に薙いだ。


ビリビリと空気が震え、湖面に波紋が広がる。

相手のHPを確認する。


3人揃って1割以上減少しているが、それは直ぐに背後にいる数人のサラマンダーから立て続けのヒールスペル詠唱と共に水色の光に包まれ回復する。


そして、その直後。


鋼鉄の城壁にも似た大型シールドの後方から、オレンジ色に光る火球が次々に発射され、大空洞の天井に無数の弧を引いて来た。

「遠距離攻撃反則だろっ!?」


湖面を真っ赤に染めるほどの爆風が巻き起こるが、驚異的な敏捷力を持つシャオンにとって魔法を避けるのは容易かった。

「あらよっと」

避けるには避けるが、魔法の威力とシャオンの防御力の相乗でかすり傷程度でもHPゲージは削り取られていく。

普通のステータスを持つプレイヤーでも初撃で即死してもおかしくない密度の多重魔法攻撃だ。


「前はこんな多重魔法攻撃してこなかったのに……!」

「盾で防いで相手のビルドの一部を見抜き、ビルドに合わせた攻撃方法を放つ…………臨機応変型の攻撃か。
かつての俺みたいだな」

そう言っている間に多重広範囲魔法が俺たちに来る。

「きゃあっ!!」

マリンも元々防御力はそこま
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