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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第九十六話 新たな相棒   ★
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 マリーの待つ部屋の扉を開ける士郎達。
 それを出迎えたのは

「いらっしゃ〜い」

 首を傾げ、右手を差し出すはやて、そして主に言われて無理をして付き合ったのだろう。
 頬どころか全身を赤く染め、はやてと同じように首を傾げ、右手を差し出すリインフォースであった。

 意外すぎる出迎えに固まるクロノ達と頭痛がするのかこめかみの辺りを押さえる士郎。

「あら? 反応がいまいちやな」
「どういう反応を期待していたんだ?」

 そこまで考えていなかったのか笑って誤魔化すはやて。

 そんなはやてにため息を吐きつつ、慰めるようにリインフォースの頭を撫でる。

「リインフォース、はやてのおふざけに無理に付き合う必要はないからな」
「……そのようにします」
「それで調子はどうだ?」

 改めてリインフォースに視線を向ける士郎。

 リインフォースがここにいることは士郎は知っていることなので別に驚くことではない。
 というのも士郎のデバイスの受渡しの前にリインフォースのメインプログラムが入っていたデバイスの交換が行われたためである。

 闇の書事件の最後にリインフォースの仮の格納用として使用されたインテリジェンスデバイスも高性能ではあるが、リインフォースのような古代ベルカの融合騎を収めるとなると内部の構成やシステムがかなり違う。

 最低限収めておくだけなら問題ないが、今後魔法を使う上では古代ベルカに対応したデバイスが必要なため士郎の適性テストとほぼ同じくして製作が開始されていた。

 とはいえ古代ベルカの融合デバイスなどほぼ失われかけの技術ではあったも事実である。
 だが夜天の書の融合騎であるリインフォースの持つデータを元に作成され、プレシアやマリーが協力してさらに改良され、今日を迎えたのである。

「ああ、違和感もないし、好調だ。
 チェック項目も全て問題ない。
 この調子なら意外に早く融合騎として機能を完全に取り戻せるかもしれない」
「それは何よりだ」

 そんな会話をしていると部屋の奥から出てくる人影。

「そんなところで話してないで入ってきなさい。
 士郎もこれから所有者登録もあるし、皆が待っているわよ」
「ああ、すまない、プレシア。
 …………皆?」

 プレシアについて部屋の奥に行くとなのは、フェイト、シグナム達守護騎士、アルフ、ユーノにリンディ、レティまで勢ぞろいしていた。

 士郎もまさかこれだけの面子が揃うとは思っておらず目を丸くする。

「何でこんな大事になったんだ?」
「貴方の魔法適性やデバイスに興味津々だからでしょう。
 揃ったのだから士郎とリインフォース二人のデバイスのお披露目を始めましょう。
 マリー、準備はいい?」
「はい、プレシアさん
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