エイプリルフール番外編 【シャナ編】 その1
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ーラの乱入に伴い意思の様な物が囁く。
いたい…くるしい…こわい…やだ…
「黙れこのやろう。嫌なら出て行け」
できないの…だってむりやりだもの…
「あそう…じゃあせめて何が起こっているかくらい説明しろよ」
たぶんぐぜのともがらとにんげんとのきょうせいけいやく…
「つまり正規手段じゃないと言うわけか。で、俺の中に入ろうとしているあんたも被害者と…で、君の力に器が保たなければ…」
周りは今も次々と人が爆発している。
ああ…みんなもどれずにしんじゃった…わたしも…きっと…
「俺も流石に内側からの爆死は勘弁だな…」
この半端な俺が死んだ後転生できる保障はないしな。
いや、生きる目的も無いからいっそ…?
なんて考えているとなにかがめそめそ泣き出した。
やだ…やだ…しにたくない…しにたくないよぉ
「何こいつ…面倒なんだけど…」
はぁ…と息を吐いて嘆息すると成り行きに身を任せた。
何かに身体を作り変えられている最中も周りの景色の変動は留まらない。
祭り台が消えた。家が消えた、畑が消えた。井戸が消えた。
人が消えると同時に世界も人とのかかわりを忘れたかのように無くなっていく。
結局、俺は生き残ってしまったらしい。
身の内から全盛期とは行かないまでも強力なオーラを感じる。
しかし、生き残りは俺一人。村人は一人も居ない。いや、村があった形跡すらない。
俺は強力な呪力を手に入れて…そして、この世界の繋がりを失った。
「さて」
くすん…くすん…
「泣いているところ悪いが、これで終わりか?」
くすん…ええ。これでけいやくはかんりょうよ。
「面倒だから、破棄してもらっても構わんが?」
できないのよ。けいやくはきはできないけいやくなの。
「あ、そう。契約満了は?」
あなたがしぬまで…
「死ねば解けると?」
くすん…むりぃ…それもむりなの…
「はぁ?」
あなたがしねばわたしはさいけんげんもできずにしぬわ…
「それは…運がわるかったな…」
くすん…
泣きたいのも分からんでもない。今の彼女?かどうかは分からないが、かの存在はその力だけを俺に拘束され、身動きが取れず、自由な物は意思のみ。
そして俺の死はすなわち自身の死で、契約破棄の法も無いと。
「これは死んだも同然だな…と言うか死んでるな」
うわーーーーーん…
「まぁそれはそうと…こんな大規模な事件…いや、内容から実験か?その首謀者にはきっちりと落とし前をつけてもらわないとな…」
両親はこの事件の前に死んでいたしどこか隔意を抱いてしまっていたが、彼らは村人達は俺に優しかった。だから…
『円』を
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