暁 〜小説投稿サイト〜
普通だった少年の憑依&転移転生物語
【東方Project】編
068 予期せぬ出会い
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ミナの唇の軟らかさを──“コントラクト・サーヴァント”≠ニ云う理由有りきとはいえ合法的(?)に堪能していると、いきなりミナが苦悶の表情を浮かべる。……たじろいだミナに詰め寄ろうとすると、いきなりの虚脱感。

「……くっ…!」

(……ぬぅ…っ!)

「……ふぅ、なんとか間に合った」

「……ふぅ、なんとか間に合いました」

違和感に虚脱感。魔法力(MP)がごっそりと減少していっている。……慌てず騒がず、“アギトの証”を装備する。……消費MP0≠フ効果により虚脱感から解放されて一息吐くと、そのほぼ同じと云っても良いタイミングでミナの方からも安堵の言葉が聞こえてくる。

「……取り敢えずは、だ。なんかミナに魔法力がかなり吸われているんだが…。それも現在進行形で」

「ああ、それは多分私の維持コストですね。一応神霊の端くれである私を──私≠構成する武具を顕現させるのには相応の魔法力が必要でして…。……戦闘の無い平素なら霊体化してればほぼ、マスターが消費する魔法力をゼロに出来る様です。……例えばこんな風に…」

そう言って、ミナはその姿を朧気なものに変えた。……確かにミナの言った通り、“アギトの証”を外してみても虚脱感やらは無くなっている。……どうやら、ミナは本当にサーヴァント≠ノなってしまったらしい。……が、今考えるべき事はミナの今後では無く──

(……それよりも、だ…。……輝夜にどうやって説明したものか…)

今俺が真に考えるべき事は輝夜への言い訳だった。

SIDE END
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