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普通だった少年の憑依&転移転生物語
【東方Project】編
063 宇宙からの物体X
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せて幸せだったし、シホと過ごした…体感時間での──“修練の門”の中での1年は、大変充足していた。ぽっかりと胸の中に空いていた深い深い穴が埋まった様な気がした。……前向きになれたよ。……全部シホのお陰だよ」

「……じゃあ、この村から出て行かないで! どうしても行くならわたしも連れてって! わたしね、わたしね…真人がね──」

「口を開くな=Bはい、そこまで」

どこぞの髭の様にロリコンの(そし)りを──時代的にOKかもしれないとは云えそんな不名誉は受けたくないので、シホの科白(せりふ)を“言葉の重み”で無理矢理カットする。……後は口を開く事が出来なくてむーむー★Xっているシホを舌先三寸で丸め込むだけ。

「むーっ! ん゛ーっ!」

「シホ…。君は絶対──いや、断言はしたくないから、そうだな──きっと≠ェいいな。……シホ。君はきっと良い女になるだろう。だから今から俺みたいな男を追っちゃだめだ。確かに俺はそれなりに甲斐性はあるつもりだが、俺みたいな女たらし≠ノ時間を割くもんじゃない。半妖の人生(?)は人間の人生より長くなるんだろう? だったら、色んな男に会ってみて見定めてからでも遅くはない」

「ん゛ーっ! ん゛ーっ!」

昔マチルダさんに言われた不名誉な称号を自虐ネタにする。……それでも悲壮感たっぷりで涙を流しながら首を振るシホに、ずきりとした胸の痛み──

多大な罪悪感や、頸をもたげ始めるこの村への未練など覚えながらも続ける。

「……だがそれでも、俺を好きだと言うなら、強く美しくあれ。それで俺を惚れさせてみせろ。惚れさせて魅せろ。……そして、もし…もし俺を倒せた暁には、どんなシホの願いにも誠心誠意出来る限りで応える事をここに誓おう」

「っ!」

―出来る限り何でも、どんな願いにも応える―

……現金な事に──それか、驚かせしまっただけかもしれないが、それを聞いたシホは涙を止めた。唸るのを止めた。シホの目に光が宿っていくの見て取れる。……しかし話には起承転結>氛汞オチ≠ニ云うもの往々にして必要であり──


「まぁどこぞの宇宙人みたい──お約束(テンプレ)&翌ノ言うとするなら、俺はまだ4回の変身を残しているし、変身する度に俺は強くなる=B……シホならこの意味が判るよな?」

さーっ≠ニ、シホの顔から血の気が引いていく。これまでのシホとの訓練──模擬戦は、覇龍(ジャガーノート・ドライブ)=c禁手(バランス・ブレイカー)≠ヘおろか、“赤龍皇帝の双籠手(ブーステッド・ディバイディング・ツインギア)”、“魔獣創造(アナイアレイション・メーカー)”、“絶霧(ディメンション・ロスト)”などの神器(セイクリッド・ギア)≠ヘ使っていなかった。シホのバトルスタイルを
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