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英雄は誰がために立つ
Life11 聖書の子らの新たなる道 −赤VS白− −不敗VS逆転劇−
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が見えなかったからだ。

 しかしながら当の本人たちは、着地地点にて砂埃が舞っていた。
 そこで、あるモノが落ちて来る。

 「・・・・・・?」
 「あれは・・・・・・」
 「幻想殺しの仮面に、赤い切れ端?」

 そう、ゼノヴィアを助けた際に直撃はしていないが、仮面に接触して抜ける際に外れると共に被っていたフード部分も千切れてしまったのだ。
 砂埃が薄まり落ち着いていくと、中から人が見えた。

 「あれは・・・?ゼノヴィアさん!!」
 「もう一人は・・・・・・って、あれは!」
 「藤村先輩!?」

 そこには、上記の部分が千切れ飛んでいった残りの状態の幻想殺しの格好をした、藤村士郎がゼノヴィアを所為お姫様抱っこをしている状態で立っていた。

 「え・・・・・・・・・・・・・・・し、士郎!?」
 「士郎さん!?」

 遠目から見ていたリアスに、リアスとギャスパーを先程から守っていた一誠も大いに驚いていた。

 「ほぉ?あれが、幻想殺しの素顔か・・・つか、若いじゃねぇか!それこそ、ヴァ―リや兵藤一誠と同じ位に!?」

 少し離れた地点では、隻腕状態であるアザゼルも驚いている。

 職員会議室では――――。

 「――――あれが、幻想殺し君の素顔ですか?」
 「―――――はい、そうですよ。クロム先生」

 導師ルオリアの問いに、ここまで来たら仕方がないと嘆息してから認めるサーゼクス。
 後ろでは、何とも言えないような表情で見ているグレイフィア。

 「彼があの・・・・・・しかし、気配からして人間のようにしか思えないのですが・・・」
 「その通りだよ、ミカエル。彼は魔法を使いはするが、メインは何所までも人間さ」

 理解はしていたが、大なり小なり驚く重鎮達。
 その当の本人である士郎は、ゼノヴィアに声を掛けていた。

 「おい、ゼノヴィア!しっかりしろ!」
 「・・・・・・・・・・・・一体何がっ、て!士郎さん!!?」
 「ああ、俺だが?」
 「え?もしかして、私を押し倒しに来たんですか!!」
 「・・・・・・・・・・・・は?」
 『・・・・・・・・・・・・・・・・・・』

 状況を理解しているのかはよく解らないが、とんでもない事を口走るゼノヴィア。

 「ですが駄目ですよ!士郎さん。こんな公衆の面前で――――」
 「・・・・・・・・・」
 「――――ですけど、士郎さんがドウシテモト言うのであれば、私は・・・私、はもぷきょきゅぎゅ!!?」

 ゼノヴィアの頭に、士郎の拳骨が降りた。
 余程効いたのか、頭を押さえるゼノヴィア。

 「如何だ、ゼノヴィア?起きたか?」
 「ッッ〜〜〜〜・・・・・・士郎さんが・・・私を嬲ってくれた!!?だ、だが、思っていたほど
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