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ソードアート・オンライン 〜Hero of the sorrow〜
ファントム・バレット編 〜守り人たち〜
疾走する本能 消える哀しみ
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っ」

 唐突に両者の叫び声が止んだ。先に止まったのは笑い声。響いたのは一発の銃声。
 それまで香として存在していた肉体は、ただの肉塊へと帰った。もう聞こえない。囁きも何も。

「は、ハハッ……アハハ、アハハハハハハハハハハハハハハハハはははは母ははハハハh…………」

 笑い声というより叫び声だった。そして、それはsrrowという存在が壊れたという意味を持っていた。

 誰にも聞こえぬ笑い声。その姿を嬉しそうに眺めながら笑う何かは、一言だけ呟いた。

『あーア、お疲レ、お人形サン』
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