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剣聖龍使いの神皇帝
第2巻
白騎士対黒鐵改
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『まさか・・・・。紳士たるもの目の前の障壁は戦士なら斬り倒す。ボクが諦めない限り、キミも情けは不要だ』

歩み寄るが、エドワード自身はこんな強敵と戦うのは二回目だと思う。俺も容赦のない攻撃ではあるが、奴も諦めない限り倒すしかないと思った。一方AJことアンジェラ・ジョンソンはとても焦っていた。たかが一人の玩具のような装備をしている沙紀一人に、手こずっていたのが無様に苛立っていた。それと沙紀は今ゼロの近くにいて、サツキと静乃で戦っていたが、沙紀がバトンタッチをしたかのようにして二人の背中を押した瞬間に、倍増していたのを譲渡したかのように二人の力が上がっていた。小娘二人なら手こずる必要はないと思っていたが、両手両足眉間で未だに五門しか開いていないのに今のサツキは全部の門を開けたような感じとなり、サツキ本人も驚いていた。見た事もない金色の通力(プラーナ)を纏う全身が、守りを粉砕出来る所か傷付かないくらい。

『(私は今日、絶不調なのか?こんな小娘如きに負ける私ではないはずだ)』

今のサツキはアンジェラに匹敵するパワーとタフネスを持っていて、剣術では上でも耐える術はサツキの方が上である。

『なぜだ?なぜ耐えられる?』

心底不思議に思って訊ねてみたアンジェラの答えを言ったのは、サツキではなく沙紀だった。

『貴女には分からないでしょうね、諸葉様が密かに倍増した力をサツキさんと静乃さんに譲渡しただけですよ。私が背中を押した瞬間、諸葉様の力を譲渡したのですから』

『まさかエドワード様が負けるとでも言うのか?』

『もちろんです。神皇帝と呼ばれた者は、白騎士機関が全力したとしても敵う訳がない事は貴女も戦ってみて分かってるはずですよ』

台詞を言われたので、サツキはいつもの戦い方よりも素早く出来ていて、自分でも驚いていた。そんでサツキが近接での攻撃をした後に、静乃の攻撃闇術で牽制している。ランクBでも容易にならないはずの第三階梯闇術のパワーアップバージョンを使い熟していた静乃。今回の顛末はエドワードは最初から諸葉以外眼中になかったが、自分達はこの日本人の少女と女性を侮りすぎたらしい。

『(コイツら相手でも憂さ晴らしくらいになるかと思っていたが・・・・)』

沙紀の実力は既に知っているが、サツキと静乃の実力はまだ分かっていない。諸葉の力を譲渡されたのか、二人の通力(プラーナ)魔力(マーナ)のオーラがとても強くなっている事が見て分かる。それについては二人も実感していて、これが神皇帝の力を譲渡された気分のようだ。

『あまり調子に乗っていると・・・・殺すぞ?』

一人前の《救世主(セイヴァー)》でも震え上がるアンジェラの闘気。それを少女らで受けたが、全くと言っていい程恐くはなかった。

『いいのかしら?あなたの大好き
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