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剣聖龍使いの神皇帝
第2巻
白騎士対黒鐵改
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鳥》か、だが俺には通力(プラーナ)は効かんぞ。それに太白もだ』」

『くっ!』

強烈な太刀風を浴びながら、斬撃の軌道から逃れようとしていたがあえて受けようとしていた。分厚い切っ先に戦闘服を切り裂かれようとしても、対通力(プラーナ)戦と対魔力(マーナ)戦でも防御してしまう程なので、効果無し。そもそも太白は、武器に通力を流し込むことで破壊力が増し、相手の体内に毒のような効果があるような内部破壊現象は俺の専売特許だ。

「『内部破壊現象は、元々俺の専売特許だ。喰らえ!』」

『何だ、ただのパンチか。何が専売特許・・・・グハアァァァァァァァ!!!!』

懐に入ってからの三連衝撃拳を喰らったエドワードは、内部爆発のようにして衝撃が内部から広がっていた。ちなみに《金烏》は《金剛通》の上級技で、全身くまなく薄っすらと守るのではなく、体の一点に守りを通力(プラーナ)を凝縮させて、その箇所だけは生身であっても絶対的な防御力を発揮させる業である。凝縮させた通力(プラーナ)で、体のどこまでの範囲をカバー出来るかは力量差と技量差が出る。難易度が高い技にも拘わらず、その防御を斬った事でその技は俺には効かないのである。

「『専売特許である衝撃拳は流石のお前でも効いただろう』」

『この技は神皇帝共通技である衝撃拳か、・・・・初めて喰らったがボクにこんなにもダメージを与える何て流石は神皇帝だ!』

剣と剣のぶつかり合いだったが、アンジェラに喰らわせた風刃の舞をしてからの火炎放射をした。少し距離を取り、闇術の力を使ったがやはり俺が使うようなのがちょうどいいと思った。

「『ほう、今のは《玉兎》か。だが、俺にはそんなのがあってもどうでもいい!』」

《玉兎》は亜鐘学園で習っていないが、俺は全ての技を知っている。『実戦部隊(ストライカーズ)』にも使い手はいないが、俺には使う必要がない技。

『流石は神皇帝、何でも知っているようだな』

《金鳥》と対になるとも言える《金剛通》の上級技だ。《金鳥》が空間を凝縮させて護るスキルがあるならば、《玉兎》は時間を凝縮させて護る事が出来る。大剣を二撃三撃を打ち込みながら、一瞬だけ全身無効化させる業はそちらだけではない。こちらは一瞬でもなく、時間が続くまで無効化する事が出来る。

『これが神皇帝の力だと言うのか、・・・・だがまだランクSSSを与える訳にはいかグエェ・・・・!!!!』

「『遅すぎて欠伸が出る程だ、さっさとリタイアしろ』」

自分の傷や体中が傷だらけとなり、久々に血反吐を吐いていた。自分の血が赤いというのを、久々に知ったという事ではあるが俺もそろそろお遊び終わらせたいくらいだった。余りにもつまらないが、奴の本気はあの剣ではない事を知っているからだ。

「『もう終わり?』」


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