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俺の名はシャルル・フェニックス
悪魔と不死鳥
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「ええ、入ってちょうだい」

リアスが許可すると二人が部屋に入ってくる。

一誠は御上りさんみたいにキョロキョロと部屋を見回す。

ま、床、壁、天井に至るまで面妖な文字が書いてあるという悪趣味部屋だからな。

俺も初めて来た時はかなり引いた思い出があるぜ。

「あ、セーナにシャルル。お前らも呼ばれてたのか!?」

驚きの声をあげる一誠。

何に驚く所があるよ?

「俺は説明側で誠菜はされる側でな」

「……………」

誠菜もコクコクと頷く。

「そうか……」

ちょっぴりホッとしたような顔をする。

不安だったんかね。

「話をしてもいいかしら?」

「は、はい!大丈夫です!」

慌てて上擦った声をあげる一誠。

憧れ(?)のお姉さまに声をかけられて内心感涙してると俺は予想する。

そんな一誠にリアスはクスリと笑い、一誠は羞恥で顔を真っ赤にする。

男の赤面って誰得だよ。

「そう。イッセーには昨日話したと思うけれど貴方悪魔になる気はないかしら?」

おいおい。勧誘しろとは言ったが早すぎんだろ。

切羽詰まった状況でもないのに。

俺が驚いている間にリアスは話を続ける。

「悪魔への転生はこの悪魔の駒で出来るの。駒の特性も受け継ぐの」

懐からチェスの駒を模した悪魔の駒を取り出して説明を続ける。

「冥界では人をチェスの駒に見立てて王を取り合うレーティングゲームというのが流行ってるの。
貴方には是非眷属悪魔になって欲しいわ」

「ちょっとタンマ。誠菜にはそこまで説明できてないから。別の部屋でやらせてくれないか」

リアスの勧誘に待ったをかける。

「構わないわ。空いてる部屋があるからそこを使っても頂戴」

「白音を借りてもいいか?
誠菜も白音がいた方が安心するだろうしな」

「ええ。白音行ってくれる?」

「わかりました」

「話が終わったら先帰ってもいいか?」

「ええ。いいわよ」

「りょーかい。んじゃ、一誠。誠菜借りてく」
「手ぇ出したら地獄の底まで追いかけて殺してやるからな」

「物騒だな。おい」

「…………お兄ちゃん」

一誠の物言いに俺と誠菜は呆れた声をあげる。

他のやつらも少し呆れ気味だ。

「ま、心配すんな。襲ったりはしねぇよ。
俺は求められなけりゃしないタイプだからな」

「うっせぇ、イケメンめっ!ハーレム野郎め!男の敵にして希望め!」

はっはっはっ、なんのことかね一誠君や。

いや、まぁ、ふざけてないで白音と誠菜を連れてニヒルな笑みを浮かべ退出した。

そういや、最近説明してばっかだなぁ。おい。



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