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俺の名はシャルル・フェニックス
悪魔と不死鳥
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ちら現場のシャルルでございます。

一誠より先に出たため一誠はまだ来ておらず、誠菜たちは来てる様子。

朱乃に茶を出してもらいソファーに俺は座り、朱乃はリアスの後ろへ控え、リアスは部長席(?)に座り、誠菜たちは別のソファーで羊羮を食ってる。

誠菜は落ち着かなそうだけどな。

さて謝罪会見をしますかね。

「それじゃあ、何故私に今回のことを教えてくれなかったのかしら?」

リアスは真剣な表情で問いかけてきた。

「今回の件は悪く思うが、堕天使の目的が不透明だったからだな。
下手したら戦争になる状況下。
出来るだけ穏便に済ませたかったから伝えなかった」

それに俺はシスコン魔王様から出来る限り手出しはしないでリアスに経験を積ませてくれって言われてるからな。

流石に人が殺されるのは見過ごせなかったから手を出した。

それが今回の行動のスタンスだ。

「そう。でも一言くらいは入れて欲しかったわね。
それも出来ないのかしら?」

聞き様によっては馬鹿にしてるようにも聞こえるが、ニュアンスが違う。

シスコン魔王様に制限されてるかされてないかってことを訊きたいんだろう。

「ああ。訊かれたことにだけ答えろだとさ。
基本的に俺は緊急時のみ色々と口出しできるって契約だからな」

人間界に来るというか駒王に来るにあたって課せられた制限というかサーゼクスさんのお願いは大まかに言うとリアスの成長を促して、緊急事態の時は助けてやってほしいとのこと。

魔王様のお願いだから一悪魔、一貴族としてどうしようもないことだ。

と俺は言い訳してる。

「そう。なら仕方がないわね。今回の件はありがとう。こちらも色々と探ってみるわね」

「りょーかい。ある程度の情報は書類に纏めてある。これな」

カバンから書類の入ったクリアファイルを渡す。

それをリアスはペラペラと軽く読んで眉間に皺を寄せる。

その中には侵入経路やら潜伏先やら規模やら力量やらが書いてある。

ぶっちゃけリアスにとってあまりいい内容じゃないわな。

ま、これで俺の謝罪会見は終わりだな。

あんま謝罪してないから説明会見みたいなもんだったけど。

「んと、説明は何処までしたのか照らし合わせをしたいんだが、いいか?」

お茶を一口飲んでからリアスに話しかける。

別々で教えたから何処まで教えたのか知らないんだよな。

「私はイッセーが襲われた原因と今の三すくみだけよ。あ、あと神器を発現させたわね」

「なら俺らと一緒か」

となると今後のことについて提案して訊くだけだな。

お茶を飲み、ソファーに腰を深くして座る。

「部長、連れてきました」

お茶が無くなった頃に二人は来た。


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