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光明の魔導師〜眩き妖精の物語〜
出発
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ディ。あれは猫のような何かだ。猫が飛ぶわけねえ。」



つーか猫は卵から孵らねえ。もうちょい猫らしく振る舞え。でもまあかわいいもんはかわいい。ウェンディはさっそくその猫(?)を抱き上げて撫でていた。



「ねえねえフーガ、この子の名前どうしようか?」



名前?ああ、もう飼うことは決定なのね。まあいいよ。特に問題もなさそうだし。



「そうだなあ…まあウェンディがつけてあげろよ。」



「そうだなあ……あ!シャルル!シャルルってどうかな?」



上品な名前だな。まあこの白猫にピッタリだ。




「いいんじゃないか?」



「よろしくね!シャルル!」




・・・・・・・・・・・・・・・・・・


さらに5年以上の月日が経った。今ではウェンディは12歳、俺は13歳。すっかり大きくなった。シャルルも最初は俺たちとの間に壁を作っていたが次第に打ち解けていった。無愛想だがいいやつだ。ツンデレ乙っていったら引っ掻かれた事もあったな。痛かったよ。


今俺たちはローバウルの元に呼ばれている。なんでも重要な話があるとか。



「なぶら、2人ともよく聞いてほしい。」




「どうしたんですか?マスター。」



「俺は仕事終わってかなり疲れてるんだが後じゃダメか?」



「まあ待て。ここ最近闇ギルドの動きが活発になっておっての。いよいよ無視できんところまで来たのじゃ。」



「闇ギルド?んなもんでけーギルドの方にでも任せときゃいいじゃねえか。バラム同盟くらいだろ、俺らが気にしときゃいいのは。」



闇ギルドなんて物騒なもんより牛の乳搾りや森で歌ったりしてえんだよ。


「まさにそれじゃ。バラム同盟の一角の『六魔将軍(オラシオンセイス)』じゃが…』


「…え?あの、バラムなんとかって……」



完全に話についてこれてないウェンディ。まあ知らなくても支障はないんだけどな。



「その六魔将軍がどうしたって?」




「なぶら。ワシら化猫の宿が討つ事となったのじゃ!」



ほほう、どうやらマスターは酒の垂れ流しすぎで頭をやられたようだ。



「マスター、気付け薬なら奥の棚の2段目にあるぜ?」



俺が間違って酒飲んじまって酔い潰れた時にも役に立ったいい薬だ。味はアレだがな。



「まあ聞け。最近届いた情報じゃが、六魔将軍の動きがおかしくての。調べてみると奴らは"ニルヴァーナ"と呼ばれる魔法を探し求め、我が物にしようとしておる。」




「あの、ニルヴァーナって…」



と、ウェンディ。だがマスターは渋い表情を浮
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