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俺の名はシャルル・フェニックス
尾行と不死鳥
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見下すような嘲るような笑みで。

一誠の見えないところでな。

まぁ、そんな笑みもあと少しで見納めだ。

今後見るかもしれないが、今日はもう見ずに済むだろう。

夕暮れの公園についた。

人気はなく狙うなら今だろう。

現に二人は噴水の前で向かい合い話してる。

「理子、俺がセーブするからカバー頼む」

と隣で一緒に草むらに隠れてる理子に言う。

「らじゃー」

ビシッと両手で敬礼。

って今それ、やんのかよ。

一応真面目にしとかないといけないとこなんだが。

そうこうしてるうちに堕天使が6枚3対の黒い翼を出した。

その瞬間俺は飛び出し翼をだし、そのまま低空飛行で驚いた顔した一誠を蹴飛ばす。

「―――うげェ!?」

「―――何ッ!?
炎の羽、フェニックスか!?」

蛙が潰れたかのような呻き声と驚きの声が聞こえた。

まぁ、気にせず着地。

うん。ナイスセーブ。

「どうしてここに悪魔がいる!?
答えろ!!」

堕天使が光の槍を出して凄んでくる。

なんか微笑ましい、というよりは笑える。

滑稽すぎんだろ。

ちびの癖に凄む姿とか。

全然威圧感がありません。

「ぷっ――」

「わ、笑うなぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

ムキッーと音が聞こえてきそうなほど顔を赤くして怒るチビ。

「いや、すまん。チビが凄んでも全然凄みを感じなくてな。ぷぷっ」

おおっとヤバい。笑いはちゃんと堪えてやらねば。

「笑いを堪えてるのバレバレなんだよ!!」

「あっはっはっはっはっ!!」

ああ、何だ堪えなければいいのかと大声で笑う。

「笑えばいいって問題じゃねえええぇぇぇぇぇぇ!!」

ウガー!!っと両手を挙げて怒ってくるチビ堕天使を可哀想な目でみてやる。

「いや、ごめんな。チビはチビなりの苦労があるんだよな」

「憐れむんじゃねえええぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」

んじゃ何しろと?

「あれ?なんでシャルルが……ってか何だよその羽!?」

ああ、そういやぁ翼出しっぱだったわ。

「あー、後で教える。つーかお前魔方陣書かれた変なチラシ持ってるだろ?
それ持ちながら強くリアスのことを思え」

「えっ?はっ?なんでお前そんなこと知って――」

戸惑いの声をあげる一誠。

まぁ、尾行してたからな。

「後にしろ。ってかさっさとしろ。リアスが教えてくれんだろ」

「お、おう」

なんとか納得してくれたようで、俺は堕天使に意識を集中させる。

一誠の会話で時間があったおかげなのか落ち着きを取り戻していた。

「さて、堕ちた天使よ。
ここが悪魔の領土と知って狼藉を働いたんだろうな?」
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